芸妓(げいこ)の最高位「太夫」。
「正五位」の別称で十万石の大名にも値する地位がありました。
舞妓さんは町衆文化ですが、太夫さんは公家文化。お座敷には宮様や大名がいらっしゃっていました。
新選組も通っており、花君太夫は土方歳三と、置屋「輪違屋」の天神・糸里は芹沢鴨の一派・平間重助などがお客様でした。特に格子越しに愛し合う二人が別れる「角屋」の明里(あけさと)と山南敬助のお話は有名です。
島原太夫についての基本知識についてはこちらの記事をご覧ください
【高台寺 北政所茶会】舞妓さんより稀少!嶋原太夫のお点前と太夫道中
2020年現在、島原太夫はたった4人。
中でも若い太夫さんは葵太夫ひとりだけになってしまいました。