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津波ですべて失われた虎舞を大復活!釜石市・鵜住居虎舞はいかにして困難を乗り越えたのか?

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東日本大震災から10年が経過した。岩手県釜石市の鵜住居(うのすまい)虎舞は、津波の被害を受け一時期は虎舞ができなくなった時期もあった。しかし、そこから見事に復活を遂げ今に至る。

虎舞という民俗芸能は様々な困難を乗り越えてなお、地域の人々に愛され続けている。寅年を前にして、改めて虎舞の地域における役割について考えたいと思い、鵜住居を訪れた。

鵜住居虎舞とは?

まず、鵜住居虎舞の概要についてここで触れておこう。虎頭を使った演目は主に3つあり、矢車、跳ね虎、笹喰(ささば)みと呼ばれる。また、そのほかに手踊りが数多く伝承されているのが特徴だ。虎舞の演目だけは全員が踊れるようにするそうで、以下、鵜住居虎舞の主な演目とその意味について整理しておく。

①矢車(遊び虎)
虎頭を使った舞。端午の節句 ...

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