今年もあと少しで夏本番です。夏といえば、お祭りに花火大会。恋人との浴衣デートや、友人同士で浴衣を着てSNSにアップしたいと計画を立てている人も多いことでしょう。しかし、いざ浴衣を着る!となると、着崩れしたらどうしよう、スマホや財布などの荷物を何に入れるか、下着は着けるのか着けないのか等々、何かと疑問点や心配事が多いのではないでしょうか。
せっかくの浴衣を着るなら、なるべく上品に着こなしたいですよね。そこで今回は、浴衣を着たときに起こりがちな失敗談とそこから学ぶ解決法をご紹介していきます!
目次
こんな経験したことないですか?浴衣にまつわる失敗談
日本ならではの夏の風物詩、浴衣。誰しも一度は着てみたいものです。しかし浴衣は普段着ている洋服とは違う分、不明な点や気をつけなければいけないことがたくさんあります。事前にポイントを抑えて準備しておけば、当日になって慌てることもありません。
着崩れしないか、下駄で足が疲れるのを防ぐ方法はないか、スマホや財布をどこにしまえばいいかわからないといった疑問、下着が透けて恥ずかしい思いをしたなんて経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか?ここからは、浴衣でありがちな失敗談とその具体的な解決法をご紹介します!ストレスなく素敵な思い出を作りましょう!
1.サンダルや足袋を履いて足を守ろう!
浴衣に合わせる履物といえば「下駄」。下駄は硬い木でできており、重さもあるので疲れやすく、履き慣れていないと指と指の間が擦れて痛くなる「鼻緒ずれ」を起こします。
最近では、軽く柔らかい木で作られていて足裏が痛くなりにくい、下駄風のサンダルが数多く売られています。デザインも豊富で、鼻緒ずれ防止のクッションが施されたものや、厚底で美脚に見えるものなど、機能性に優れたサンダルも多いです。自分に合った下駄風サンダルが見つかるはずです。
また、浴衣上級者なら下駄の下に足袋を履くのも粋な印象が演出でき、鼻緒のずれの防止にもなるのでおすすめです。
2.居敷あてを付けよう!
着物や浴衣の色合いや柄によっては、中に着ている下着がとても透けやすいですよね。せっかく可愛い浴衣を着ていても、下着の線が透けていたら品がなく台無しになってしまいます。
下着の透けを防ぐためにも、浴衣の下には「居敷当て」を着用しましょう。「居敷当て」とは、背中やお尻の部分に当てる白い当て布のことで、夏物の和装の際に使用します。着物のお尻部分は一番力がかかりやすく、縫い目が広がったり、場合によっては裂けてしまったりということも。居敷当ては下着の透けを防止するだけでなく、裂けやすい浴衣のお尻部分が裂けるのを防ぐ効果もあります。
3.下着の色はベージュがベスト
そもそも下着が透けるという以前に、「浴衣を着るときは下着を着けるべきではない」という話を聞いたことがある方も多いでしょう。というのも浴衣は本来、昔の人がお風呂上がりに身につける寝間着、現代で言うところのパジャマのような感覚で着られていたのです。パジャマなら下着を着けないというのも納得いきますね。
しかし、現在の浴衣はおもに外出着として着られています。外に出るならば当然、下着は着けたほうが良いですよね。居敷当などを着用する場合でも、下着の色はなるべく自分の肌に近い色のものを着けましょう。日本人なら、ベストなのはベージュ。手持ちがなければモカ、グレーや白、淡いピンクなどでも良いでしょう。
4.浴衣インナーを着よう!
和服は洋服と違い、メリハリの少ない寸胴体型の方が美しく着こなすことができように仕立てられています。そのため、身体の凹凸を強調させるブラやショーツよりも、凹凸を隠す浴衣専用のインナーを着るのがおすすめです。浴衣をキレイに着られるだけでなく、透けや着崩れを防ぐこともできます。
夏用の和装下着にはワンピースタイプと上下に分かれたツーピースタイプの2種類があります。ワンピースタイプは着用がラクで汗を吸い取り、どんな体型の方でも着られるフリーサイズとなっています。ツーピースタイプは浴衣以外の着物にも、一年を通して使うことができます。
浴衣や着物の時にしか使わない下着を購入するのに抵抗がある方は、ノンワイヤーブラなどを着用するのが良いでしょう。
5.着崩れなし!セパレート浴衣
街行く浴衣姿の女性を眺めては「自分も着たいなぁ」と思うけど、着付けにハードルを感じて着るのを諦めている人はいませんか?そんな方に嬉しいのが「セパレート浴衣」の存在です。
生地や柄、着たときの形は本格的な浴衣と変わらず、浴衣が上下に分かれているので、着付けができなくてもひとりで簡単に着ることができます。さらに、ポリエステルや吸水速乾性の生地を使用した浴衣も販売されており、しわになりにくい、自宅の洗濯機で洗えるなど嬉しいポイントもあります。浴衣を気軽に着たい日本人はもちろん、外国人観光客のお土産としても好評です。
6.プロに着付けしてもらおう!
せっかくなら本格的な浴衣が着たい!でも自分ひとりでは着られないし、周りに着付けができる人もいなくて頼めないという方は、プロの手を借りましょう。
着付けサービスを行っている着物屋さんに浴衣を持ち込めば、しっかり着付けしてもらえて着崩れもしづらくなります。着付けの技術は人によってまちまちです。プロに頼むと有料にはなりますが、着たときの安定感・安心感が違います。お店によってはレンタルも同時に行っているので、浴衣を持っていく手間が省けます。
7.貴重品はオシャレなカゴバッグや巾着に入れよう!
浴衣を着たときに、悩んでしまうのがスマホや財布などの荷物問題。浴衣のコーディネートで、意外と難しいのが鞄選びなのです。
最も定番で間違いないのは、「巾着」です。無難にまとめるなら浴衣と同系色、センスを出したいならあえて反対色を選んで、差し色で締めるなど色で遊べるのも楽しいですよね。巾着はコンパクトで収納に場所を取らない点もメリットですが、逆に荷物の多い方は心配かもしれません。
スマホに財布、ハンカチやお化粧直しの化粧品、鼻緒ずれしたときの絆創膏など、荷物をたくさん入れたい方におすすめなのは「かごバッグ」です。あまり大き過ぎると浴衣に合わなくなってしまうので、適度なサイズのものを選びましょう。
8.ストレスを感じない撥水・防汚加工の浴衣を選ぼう!
撥水・防汚加工とは、水などの液体を弾いて布の汚れを防ぎ、落ちやすくする加工のことです。土木や建設現場で着用する作業着に施されることが多いのですが、この技術を浴衣に応用したものもあります。
通常の浴衣は家庭で気軽に洗うことができず、シミになればしみ抜き料金が発生し、クリーニング代が高く付きます。何より汚れた浴衣で街を歩くのは嫌ですよね。とはいえせっかくのお祭りで屋台の食べ物や飲み物を存分に楽しめないのは残念です。浴衣が汚れないか気にしながら行動するのはかなりのストレスになるでしょう。
撥水・防汚加工はクリーニング店で行っています。お祭りに行く前にぜひ、クリーニング屋さんで加工してもらいストレスフリーで浴衣を楽しみましょう!
アノラック、運動会の練習で着てめっちゃ汚れたし、雨にも濡れたんで、クリーニングに出した。ついでに撥水、防汚の加工をしてもらった❤️
これで運動会はバッチリだよ❗ pic.twitter.com/4XVtBMXM4E— ちったんまま (@banchiimama) June 6, 2019
まとめ
普段とは違う自分になれて、非日常を味わえる浴衣。事前の準備にちょっと気をつけておくことで、当日を快適に過ごせます。ぜひ、浴衣姿で素敵な夏の思い出を作ってくださいね!
浴衣とは?ルーツは天平貴族にあった?浴衣で楽しめるお祭りも紹介
この夏は浴衣を着よう!
浴衣というと花火大会や盆踊りといったシチュエーションで着るイメージを持っていませんか?普段着はもちろん、たまには家でしっとり浴衣を着て夏らしいお食事したりするのもいいですね!
柄や模様といった見た目から、セパレートタイプといった気軽に着ることのできる浴衣まで各ショップで発売されています。マツログではおすすめの「浴衣ショップのまとめ」「お得な購入方法」「種類や選び方」まで浴衣についての疑問を記事にまとめています。気になった方はチェックしてみてください。
夏着物の種類や選び方とは?カジュアルな浴衣からワンランクアップ!
浴衣の失敗談8選!着崩れや下駄の痛さとサヨナラ出来る?解決策をご紹介!
浴衣で楽しめるシチュエーションは?
浴衣を着れば、楽しさ倍増!おすすめのイベントやお祭り、花火大会、カフェ・喫茶店をご紹介。浴衣を身にまとってゆったりとした時間が流れる空間でおひとり様、友人、恋人、家族と素敵な思い出を作ろう!