(前回までのあらすじ)
元来の性格とモノづくりスキルが妙にマッチして、オマツリジャパンでも少し本流から外れたモノづくりやサブカル系の記事を書いてきたわけだけど、この度シリーズとして予算のゆるす限り仮面の来訪神のコスプレを作り続けることになってしまった。
薩摩硫黄島のメンドンとは
舞台は鹿児島県三島村の離島 薩摩硫黄島。
毎年旧暦の8月1日から二日間に渡って開催される「八朔太鼓踊り」に合わせて彼らはやってくる。
赤い巨顔に渦巻いた呪術的な文様、太鼓に合わせて摩訶不思議に飛び跳ねながら手に持った神木の枝で住民を殴りながら魔を祓う。それがメンドンという存在だ。
中々個性的なビジュアルが多い日本の南の方の来訪神でも、群を抜いてファンキーでサイケな見た目をしている。ぶっちゃけウルトラ怪獣図鑑に「南方来訪神 メンドン」と混ざっていても多分気付かない。劇場版のゲストキャラぐらいなら余裕でやっていける、と思う。
どうやってつくろうか
このキャラめいた全体的なボリューム感に何よりも頭を抱えてしまう。とりあえず段ボール組み合わせてフォルムを整理していこう。
ネロンガの経験が生きている。特徴的な耳?部分さえなんとかなればこっちのもんだ。
目?らしきものはいつもの白ガムテだ。
さて、今回はどう考えても真っ赤にしないとならない。この面積を塗装するのはだいぶ塗りむらも目立つしそもそも自宅でやる気にならないので、100均の模造紙を貼っていくことにした。
段ボールに薄く木工用ボンドを塗り、勢いに任せて赤い模造紙を貼っていく。
耳や鼻のパーツもまとめて作業すると楽。余白は適当に切れ目を取って丸めとけば案外わからない&逆に立体感が出てよい。
ここで仮組してバランスチェック。(これまでの手抜き素材を生かしたやり方がバレそうでいやだなあ)
しっかり乾かしたら、画像とにらめっこしながら呪術的文様をフリーハンドで入れていく。
模造紙×油性マッキーの発色はやっぱいい。出したい線がパキッとでて気持ちいい。
できた。
いややっぱでかい。やばいこれ屋内撮影もう無理だ。
この威圧感よ。
結局近所の公園で撮影することにした。
例によって組立式なので、道中不審者扱いされることはギリギリ回避できたと思う。
これがおれのメンドンだ!!
やっぱこのサイケな見た目がたまらない。人通りの少ない時間を狙って夜に撮影したけど、相対的にこのパキッとした赤黒の文様が映える映える。
シルエットがちょっとドアラっぽい。
実はメンドンってめちゃくちゃかわいいのでは?
今回の予算
木工用ボンド、マッキー、ガムテ他資材 ¥800
模造紙(赤) ¥500
段ボール (いつものもらいもの)
残り予算…¥3,500!