\8月29 日は秋田県の記念日!/
秋田の美味しいものと聞いて何を思い浮かべますか?秋田音頭に真っ先に名物として出てくる魚「ハタハタ」や稲庭うどん、きりたんぽ、比内地鶏などが伝統グルメの王道でしょうか。
最近の日本酒好きな方なら「新政酒造のNo.6」に「いぶりがっこ」を合わせて飲んでいるかもしれませんね。ちなみにオマツリジャパンでは、夏の秋田のお祭り会場や周辺の道路で売られている「ババヘラアイス」のファンが多いんですよ。
好きが高じて「盛り付け選手権」も開催してしまったので、よかったら記事も覗いてみてください…!
さて、前置きが長くなりましたが、グルメ王国・秋田は日本屈指の「お祭り王国」でもあります。豪雪地帯ですので夏祭りだけかと思いきや、冬もお祭りが盛ん。春・夏・秋・冬それぞれに特徴的なお祭りがありますので、今回はその中から厳選して5つの祭りをご紹介します!
春がゆっくりと訪れる東北。桜が揺れる空には鯉のぼりも泳いでいる、といった光景が見られるのもこの地域ならではです。秋田県内にも桜の名勝がいくつもありますが、最も有名でお祭りも賑わうのは武家屋敷が立ち並び、城下町の雰囲気が今も色濃く残る角館で行われる「角館のさくらまつり」でしょう。
角館町内には、国の天然記念物に指定されているものを含め約400本のシダレザクラがあります。なかでも武家屋敷通りのでは黒板塀に映え、息をのむほどの美しさです。武家屋敷通りの西側では、国の名勝に指定されている桧木内川堤のソメイヨシノが約2kmにわたってトンネルをつくり、古城山頂上から見る、角館全体が薄紅色に染まる光景も圧巻です。
例年、桜まつりの期間中は「おやま囃子」や出店が行われ、ライトアップの夜桜を楽しむこともできます。
◎「角館のさくらまつり」の最新情報は、オマツリジャパン内のお祭り詳細ページからご確認ください。
「秋田竿燈(かんとう)まつり」は、「青森ねぶた祭」「仙台七夕まつり」と並ぶ「東北三大祭り」の1つ。200本以上の竿灯が大通りを練り歩く幻想的で圧巻の光景を見ようと、2017年には130万人以上の来場者が訪れた全国的にも有名なお祭りです。
「竿燈」とは格子状に組んだ竹竿にたくさんの高張提灯を吊ったもので、提灯を「米俵」、竿灯全体を「稲穂」に見立て豊作祈願の意味が込められています。大きな竿灯では、高さ10m・重さ50㎏になるものも。「差し手」と呼ばれる男性が、掛け声に合わせ、手のひらや肩、腰などで巧みにバランスを取りながら竿燈を支える様子がこのお祭りの見どころです。
祭りのルーツは、青森ねぶた祭や仙台七夕まつりと同様に、稲作文化に根ざした旧暦の七夕時期に行う行事にあるといわれています。それは、真夏の暑さからくる眠気や病魔を祓うため、合歓木(ねむのき)や笹竹に願い事を書いた短冊をつけて川や海で水に流した「眠り(ねぶり)流し」というものです。
やがて江戸時代の1700年代になり、秋田の久保田城の城下町で、ろうそくの普及やお盆に門前に掲げる高灯籠などが組み合わさって、現代の竿燈の形になったといわれています。
県内でも能代などでは、青森のねぶた祭のような巨大な灯籠が街を練り歩く「能代七夕 天空の不夜城」や「能代役七夕・能代ねぶながし」というお祭りが旧暦の七夕に合わせて行われている地域もあります。
◎「秋田竿燈まつり」の最新情報は、オマツリジャパン内のお祭り詳細ページからご確認ください。
700年以上の歴史を持ち、国の重要無形民俗文化財にも指定されている西馬音内(にしもない)盆踊り。毎年8月16日~18日の3日間は、人口15,000人ほどの羽後町の西馬音内地区に、約10万人もの観光客が訪れます。
様々な布をはぎ合わせて仕立てた端縫い(はぬい)と呼ばれる衣装や、藍染め浴衣を着た踊り手たちが、頭には編み笠、または真っ黒い彦三頭巾をすっぽりと被り、かがり火に照らされている光景は、まさに非日常の空間です。哀愁漂う笛のお囃子に合わせ、反らせた指先で美しく踊る所作は優美な魅力に溢れています。
秋田県には他にも有名な盆踊りがあり、鹿角市毛馬内の「毛馬内盆踊り」と、八郎潟町で行われる「一日市(ひといち)盆踊り」を合わせて「秋田県三大盆踊り」とも呼ばれます。さらに、仙北市田沢湖生保内で行われる「生保内節盆踊り大会」も、50年ほどの歴史があり人気のある盆踊りです。
◎「西馬音内盆踊り」の最新情報は、オマツリジャパン内のお祭り詳細ページからご確認ください。
食欲の秋には地元の美味しいものをいっぱい食べたいですよね!そんな方にぴったりなのが9月に行われる「肉×博 肉の博覧会inおおだて」と10月に開催の「本場大館 きりたんぽまつり」です。
どちらも、食を通じて大館の地域産品や観光地の素晴らしさを体感してもらうことを狙いとしたお祭りで、「肉の博覧会inおおだて」は2015年に初開催。地元を代表する比内地鶏や馬肉はもちろん、大館さくら豚や秋田牛も楽しむことができます。
「きりたんぽまつり」は、昭和48年頃に始まり、平成24年からは会場を長木川河川敷から大館樹海ドーム(現・ニプロハチ公ドーム)に移し開催している歴史ある祭り。味噌をつけた出来立てきりたんぽや、複数店のきりたんぽ鍋を食べ比べできるセットなど盛りだくさんです。
今年、2022年の開催も決定しました!ぜひ、お腹を空かせて訪れたいですね。
■第7回 肉×博 肉の博覧会inおおだて
開催日時:2022年9月24日(土)10時〜17時、9月25日(日)9時〜16時
開催場所:大館市観光交流施設 秋田犬の里 多目的広場(大館市御成町1丁目13-1)
■第50回 本場大館 きりたんぽまつり
開催日時:2022年10月8日(土)10時〜18時、10月9日(日)10時〜18時、10月10日(月)10時〜15時30分
開催場所:ニプロハチ公ドーム(大館市上代野字稲荷台1-1)
◎「肉×博 肉の博覧会inおおだて」と「本場大館 きりたんぽまつり」の最新情報は大館食の祭典協議会による公式サイトからご確認ください。
雪深い秋田県。冬の間はお祭りはお休みかと思いきや、むしろ冬のほうが多いのでは?と思うくらい盛んにお祭りが開催されます。例えば新年1月、秋田各地の神社では「梵天(ぼんでん)」とよばれる大きな纏いのような色どり鮮やかな飾りものを神様に奉納し、五穀豊穣や家内安全を祈願するお祭りが行われます。有名なのは秋田市の太平山三吉神社の「三吉梵天祭」や、大仙市大曲地域の「川を渡るぼんでん」などです。
男鹿半島の家々に毎年大晦日に現われる「ナマハゲ」を、誰でも見ることができるようにしたお祭り「なまはげ柴灯(せど)まつり」は、冬の秋田の祭りで近年最も人気のお祭りの一つでしょう。この祭りは真山(しんざん)神社で毎年2月の第2金・土・日曜日に行われます。
同時期に大館市では、数多くの露店が趣向を凝らした飴を販売する「大館アメッコ市」が行われ、横手市では80基ほどの「かまくら」が作られ、中で甘酒やお餅が振る舞われる「雪まつり」が行われます。そんな中でも一番お薦めしたいのが、約400年もの間続くといわれる湯沢市で行われる民俗行事「犬っこまつり」です。
祭りの由来は、かつてこの地にいた大盗賊の一味を退治し、二度と現れないように米粉で作った小さな犬の置物を家の入り口などにお供えしたことなのだとか。祭りの期間中は町内の広場やまつり会場など、雪のお堂っこのろうそくに火がともり、犬に関する行事はもちろん、食事の振る舞いや民俗芸能、冬花火も楽しめる魅力盛りだくさんの内容になっています。
2022年の2月開催は中止になってしまいましたが、2023年はぜひとも開催に期待したいですね。愛犬とともに参加する方も多いこのお祭り、興味のある方は、ぜひ訪れてみてはいかがでしょう。
◎「犬っこまつり」の最新情報は、オマツリジャパン内のお祭り詳細ページからご確認ください。
伝統的な夏の風物詩でもある「盆踊り」。盆踊りとは本来、先祖を迎え送り供養するためのものですが、大勢でやぐらを囲み音楽に合わせて踊る盆踊りは、踊っても楽しいし観ているだけでも楽しいですよね。そこで今回は、踊って楽しむだけでなく、目で観ても楽しめる盆踊りを厳選してご紹介します。
日本三大盆踊りのひとつで、秋田県羽後町で長い歴史を持つのがこの「西馬音内(にしもない)盆踊り」です。人口約1万5千人の小さな町に、毎年10万人ほどの観光客が押し寄せます。8月16日から18日の3日間、夕方から夜遅くまで行われ、優雅で流れるような所作の踊りに、美しい編み笠や「端縫い(はぬい)衣装」と「藍染め浴衣」、哀愁漂う笛のお囃子や「音頭」「がんけ」の2種類の踊りなど目で見ても楽しめる見所が盛りだくさんです。
富山市南西部の八尾町にて行われる「おわら風の盆」は、毎年9月1日から3日にかけて行われる、江戸時代から受け継がれてきた歴史ある盆踊りです。元禄15年、加賀藩から下された後に町外に出てしまった「町建御墨付」を町衆が取り戻したお祝いに、三日三晩無礼講の賑わいで町を練り歩いたのが起源とされています。昔ながらの風情ある町並みに数千のぼんぼりが飾られ、その中を胡弓や太鼓の音に合わせ気品高く踊る姿は、なんとも幻想的で優雅な趣があります。
国の重要文化財に指定され、秋田県三大盆踊りのひとつでもある「毛馬内(けまない)の盆踊り」は、秋田県十和田毛馬内で開催されています。遅くとも江戸時代中期には始まっていたとされており、長い歴史を誇ります。町内の路上に篝火を焚き、その周りを細長い輪になり笛と太鼓の囃子で踊る「大の坂(だいのさか)」、無伴奏の唄のみで踊る「甚句」の2種類の踊りは、情緒豊かでなんとも風情があります。豆絞りの手ぬぐいを頬被りした独特の衣装も特徴です。
JR内郷駅前広場の特設会場にて行われる「いわき回転櫓盆踊り大会」は、昭和27年(1952年)の常磐炭鉱の時代から続く、福島県いわき市の伝統行事です。会場には電球や提灯を無数に施した高さ13メートル、縦横13メートルにも及ぶ電動式回転櫓が設置され、その周りを幾重にも広がる踊りの輪が囲んでいきます。夏の夜の闇に光り輝く、白水阿弥陀堂を模した回転やぐらはなんとも幻想的な雰囲気が漂います。
いわき盆踊り大会♪
回転櫓にきました! pic.twitter.com/vAbO1pmZBy— チーミチ (@sumicafe) August 14, 2018
「東山盆踊り」は、福島県会津若松市の東山温泉にて行われる夏の風物詩です。昭和19年(1944年)、太平洋戦争の最中この地に学童疎開してきた2千数百人の子ども達を励ますために開催され、70年ほどの歴史を持つ盆踊りです。今から約1300年前、名僧・行基により発見された東山温泉。その温泉街を流れる湯川の清流の上に組まれた櫓の周りを、民謡「会津磐梯山」に合わせて、温泉の女将や芸者衆、市民も温泉客も一緒になって盆踊りを楽しみます。温泉街に灯る無数の提灯とみんなで踊る盆踊りのトリプルコラボは情緒があって見ごたえも充分です。
栃木県日光市にある和楽踊発祥の地(清滝)で開催される「日光和楽踊り」は、大正2年(1913年)、日光電気精銅所(現在の古河電気工業株式会社)にて会社・所員の祝賀の席で自然発生的に歌い踊られたことが発祥とされています。元々は従業員の慰労を目的に行われたものでしたが、現在では多くの市民や観光客が参加する一大イベントとなっています。古河電工の敷地内を舞台に設置される豪華なイルミネーションは必見です。
びーどろやガラス工場、大河ドラマ「真田丸」でも有名な群馬県・利根沼田エリアにある片品村の各地区で毎年8月に開催される「鎌田盆踊り」。お祭りの締めくくりとして、最終日には200発の花火が打ち上げられます。群馬県と栃木県で古くから愛されている民謡「八木節」の軽快なリズムで踊る盆踊りと豪華な花火が楽しめます。
東京都中央区で開催される「築地本願寺納涼盆踊り大会」は、境内に櫓が組まれ盆踊りの曲目に合わせて踊るのは勿論のこと、3日目には仮装大会が行われ、着ぐるみやコスプレ、男装、女装など浴衣以外でも自由な仮装で盆踊りに参加することができます。銀座や歌舞伎座にも近い土地柄から、参加者にはプロのダンサーも多く、踊りのクオリティが高いのも特徴で、まさに目で見ても楽しめる盆踊り大会です。そして、築地本願寺納涼盆踊り大会は別名「日本一おいしい盆踊り」とも呼ばれており、「近江屋」のステーキや「きつねや」のもつ煮込み、「鳥藤」の焼鳥に「松露」の卵焼きなど、普段は行列ができる築地の名店が出店する模擬店も見逃せません。
本日より築地本願寺納涼盆踊り大会が開催!日本一美味しい盆踊りとも言われるこのお祭りは8/3(木)まで開催されます! pic.twitter.com/22FUUqKSNn
— オマツリジャパン (@omatsurijapan) July 31, 2019
静岡県の無形民俗文化財に指定される「妻良(めら)の盆踊り」は海岸にやぐらを組み、綱に大漁旗を吊るして飾られる、南伊豆町の華やかなお祭りです。はやし手や踊り子がみな花笠をかぶりながら、念仏調の歌に合わせて合掌態でゆったりと踊る姿は独特の優雅さがあり、観る者を魅了します。
【妻良盆踊り開催について】
8/15妻良盆踊りが開催されます。
盆踊り後に花火大会行われます。皆さまお誘いの上お越しください。
・盆踊り:19時30分頃から
・花火大会:21時頃から(盆踊り終了後)
※天候によっては、変更になる場合があります。ご了承ください。https://t.co/LX0w8o3e0a… pic.twitter.com/pY700Pm6Ue— 【公式】(一社)南伊豆町観光協会 (@info_mizu) August 15, 2019
いかがでしたか?日本各地には踊れるだけでなく、目で見ても楽しめるさまざまな盆踊りがあります。夏を思い切り楽しみたい方は、お酒や屋台フードを片手に眺めるも良し、実際に踊りの輪に加わるのも良し、老若男女みんなで楽しめる盆踊りにでかけてみてはいかがですか?