独特のリズムに伸びの良い掛け声、民謡やポップな曲でその場に居る人々の心を躍らせる盆踊り。この記事では、初心者におススメの東京都内で楽しめる盆踊りを10ケ所ご紹介します。
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山王音頭と民踊大会
東京都千代田区の日枝神社の境内では、日本三大祭に数えられる「山王祭」が毎年6月中旬に開催されます。「八木節」・「千代田踊り」・「炭坑節」・「東京音頭」・「白浜音頭」など、初心者でも楽しく踊れる題目が目白押しです。テントの中にやぐらが立ち、オレンジ色の提灯が張り巡らされた幻想的な雰囲気の山王祭は、東京でシーズン最初に始まる盆踊りとして相応しい盛り上がりを見せてくれます。
みたままつり 納涼民踊のつどい
東京都千代田区の靖国神社では、毎年7月中旬になると「みたままつり」が催され、大小3万もの献灯が境内に掲げられます。戦没者のみたまを慰霊するために、昭和22年(1947年)に始まった靖国神社の夏の風物詩です。
この会場では、民踊連盟の会長さんがご当地の「千代田踊り」を中心に、さまざまな曲で来場者を盛り上げます。みたままつりは、「青森ねぶた」や「阿波踊り」などの芸能民踊が行われているため休憩する時間が多く、踊りつかれても休憩しながら参加できるので、自分のペースでゆっくりと楽しめます!
恵比寿駅前盆踊り
恵比寿駅西口で行われる「恵比寿駅前盆踊り」は、7月下旬の開催期間2日間で6万人もの来場者で賑いをみせる盆踊りです。地域住民が戦後間もないころに、地域を活性化させるために始めたことがきっかけです。盆踊りのレパートリーは、「おてもやん」「渋谷音頭」「東京音頭」などの定番曲から、「HEY‼MR.えびす」「恵比寿音頭」など、若い世代でもノリノリで踊れるオリジナル曲も満載です!
築地本願寺納涼盆踊り大会
東京都中央区の築地本願寺では、毎年7月下旬から8月上旬に「納涼盆踊り大会」が開催されます。国の重要文化財である本堂前の境内で、ご当地名物の「築地音頭」を始めとする多彩な盆踊りメドレーが会場を盛り上げます。グルメな飲食店が多い築地から屋台が出店されていることもあり、美味しく食べて楽しく踊れる、初心者におススメの盆踊り大会です。
新橋こいち祭
東京都港区の新橋駅前では、SL広場特設ステージ、大型映像ビジョンを使った大規模なイベント「新橋こいち祭」が毎年7月下旬に開催されます。”小一時間”遊んで行ってくださいという意味で名づけられた新橋こいち祭は、屋台や縁日、ビアガーデンなど在勤者と近隣住民の交流の場として多くの人で賑わいを見せます。
新橋こいち祭は、やぐらの元で本格的な盆踊りが楽しめる桜田公園会場、ゆったりと踊れる柳通り会場と、一つのお祭りで二つの盆踊りを楽しめます。ネクタイを巻いたサラリーマンやOLさんも気軽に飛び入り参加する盆踊りは一見の価値ありです!
中央区大江戸まつり盆おどり大会
東京都中央区の浜町公園では、毎年8月下旬に「中央区大江戸まつり盆おどり大会」が開催されます。盆踊り会場が多い中央区の中でも、この会場は規模が一番大きい催しとして有名です。大きなやぐらを囲んでの盆踊りは、輪の内側から外側に向けて7重、8重にもなる人出で大変な盛り上がりを見せます。
大江戸まつり盆おどり大会は、難易度の高い曲は極力減らす傾向があるため、初めての方でも存分に盆踊りが楽しむことができます。
日比谷公園丸の内音頭大盆踊り大会
東京都千代田区にある千代田公園では、毎年8月下旬に「日比谷公園丸の内音頭大盆踊り大会」が開催されます。盆踊り大会の期間中は、会社勤めの方や、外国人、地域住民が公園の大噴水を囲み何重もの輪を作り、盆踊りの原曲とも言える「丸の内音頭」で盆踊りを楽しみます。都会のオアシス日比谷公園の盆踊りは、”クールで熱い”ムードが漂っています。
すみだ錦糸町河内音頭大盆踊り
東京都墨田区の堅川親水公園では、毎年8月下旬になると「すみだ錦糸町河内音頭大盆踊り」が開催されます。初めは、とあるパチンコ店の2階で始まった小さな踊りが、今や全国から3万人以上集まる日本最大級の盆踊りへと大きく輪を広げました。すみだ錦糸町河内音頭の大盆踊りは、大阪・河内のスタイルを現代アレンジし、三味線や太鼓、エレキギターといった伴奏で若くエネルギッシュな踊りが特徴です。連を作ることがないので敷居が低く、誰でも気軽に参加できます。
#錦糸町河内音頭 は本日から2日間開催🏮 pic.twitter.com/Y955CQXjry
— オマツリジャパン (@omatsurijapan) August 28, 2019
牛嶋神社祭礼奉納踊り
東京都墨田区にある平安時代創建の牛嶋神社では、毎年9月中旬に神仏や精霊に感謝が込められた神聖な行事、「牛嶋神社祭礼奉納踊り」が開催されます。墨田区内の30以上の氏子町会毎に、100mから200m間隔で奉納踊りが行われる会場からは、スカイツリーの眺望が楽しめます。風情溢れる下町の盆踊りは、まったりとしたムードで行われ、初めての方でも気軽に輪の中に入れます。
べったら盆踊り大会
東京都中央区の宝田恵比寿神社周辺では、毎年10月中旬に名物”べったら漬け(大根の麹漬け)”の露店が並ぶ「日本橋恵比寿講べったら市」が開催されます。べったら市の開催期間中は、恵比寿神社周辺の路上が盆踊り会場となり、「べったら盆踊り大会」では多くの人で賑わいます。べったら漬けを振る振りがある「べったら音頭」で盆踊りの虜になるかも?!
初心者でも大丈夫?盆踊りを楽しむポイント
盆踊りは、老若男女、初心者から経験者まで誰でも楽しめる行事ですが、”郷に入っては郷に従え”の精神を持つことが大切です。
会場には必ずと言っていいほど、お手本となる踊り手さんがいます。また、やぐらを囲む踊り手は中心に近ければ近いほどベテランさんであることが多いです。初めは、輪の外で雰囲気を楽しみましょう。雰囲気に慣れたら、輪の中にいる踊りの上手な人の間に入りましょう。盆踊りを楽しみたいという気持ちを伝えれば、上手にリードしてくれます。熱中症予防のため、休憩時間が設けられていることがあるので、その時間を利用して声をかけてみるのもいいかもしれませんね。
まとめ
ここまでご紹介してきた盆踊り大会は、誰でも気軽に参加できるものばかりです。会場に足を運べば、太鼓の音や会場の熱気がみなさんの背中を自然と後押ししてくれます。友達や家族、一人でも楽しめる東京都内の盆踊り会場に足を運んで盆踊りデビューしよう!