9月6日の「飴の日」にちなんで、全国各地のご当地飴とお祭りにスポットを当てるこのシリーズ。
こちらの記事では、岩手県盛岡市の「黄精飴(おうせいあめ)」をご紹介します。
さっそく実食!味と食感は?
約1.5センチ角、長さ4センチ程の大きさで和紙に包まれている上品なお菓子、黄精飴。
和紙を優しくはがすと、茶色のやわらかい姿が現れる。
「これは、飴なのだろうか。」
一瞬疑問が脳裏をよぎる、パクリと一口。
「美味しい!やわらかいお餅のよう。ほんのり甘く、かすかに野草の香り。お茶に合う」
後を引く美味しさについ、もうひとつと手が出てしまいます。
黄精飴が生まれたきっかけ
お餅のような上品なお菓子、黄精飴はどのように生まれたのでしょう?
盛岡市神明町にある黄精飴本舗 長沢屋にお邪魔し、6代目店主の阿部淳二さんに黄精飴についてお話いただきました。
「創業当時から作られている黄精飴は、漢方薬の黄精のことで中国特産の野草なんです。
寛永12年(1635年)頃、当時の日韓交渉で文書改作の疑いにより南部藩に身柄預かりとなった、対馬藩の外交僧である方長老(ほうちょうろう)が、この地方に黄精と同属同種の多年草・アマドコロを見つけました」
多年草「アマドコロ」とは
「アマドコロは、胃腸を強くしたり、心肺を潤すなどの効果がある事からこれを不老長寿の薬として広めたといわれています。
発見から200年後にこの店でアマドコロを使って作ったのが黄精飴なんです。水飴も使われていますから飴と呼んでいますよ。」と阿部さんが優しく教えてくださいました。
四代目阿部謙吉さん。今も昔も変わらないあたたかな雰囲気の店内。
店には秘伝のレシピなどは、一切ないそうで、先代より直々に教わるんだそうです。
「お餅ですし、保存料も入っていないため季節によって仕上がりが違います。練り加減と火加減が難しいですね。
何年作っていても完全に同じものを毎日、仕上げることはできないですね。」とおっしゃいます。
丁寧に手作りしているからこそ、フワフワで優しい食感、そしてアマドコロが入った体にも良い最強のお菓子が黄精飴なんですね。
創業約160年、老舗ながらのパッケージにも秘密あり
昔は、字が読めない人も多く、化粧箱には「絵暦」がプリントされています。老舗の愛情を感じる味わい深い素敵なパッケージです。
また、飴は、一個ずつ和紙で包まれています。これも長年にわたり変わらずに使い続けているものなのだそうです。
1853年創業の老舗の「飴」は、創業当時から盛岡の人の体も心も癒す、優しい味がしました。
コロナでなかなか里帰りができていない両親にも贈ってあげようかな。
盛岡の一番新しくて懐かしい花火大会「盛岡どんぱ」
盛岡どんぱです!!
花火師さん紹介パート3です!★㈱和火屋
目が釘付けになる、”ブルー”の色彩。海原のような群青色、穏やかな青空のような水色。奥行き感のある中間色が優しいリズムで上がり心地が良い。たくさんの小花が一気に咲く、”千輪”の美しさは評価が高く、麗しい色彩に心が洗われる。 pic.twitter.com/YkCAAcNux5— 盛岡どんぱ実行委員会 (@donpa_0821) August 16, 2021
約25年前まで行われていた賑やかな夏の風物詩が復活!
2021年9月25日(土)に盛岡市高松の池、旧競馬広場を利用した花火大会&イベントが開催されます。
新型コロナウイルスにより元気がなくなった盛岡を盛り上げようと、地元の大学生の有志が発起人となって立ち上げたイベントです。
当日は美味しい岩手が体験できる飲食ブースや来場者サプライズ企画などが用意されているそうです。
※コロナ対策を万全にして開催予定でしたが、8月に入り感染拡大により、今回は中止となりました。
「盛岡どんぱ」について、詳しくはこちらをご覧ください。
まとめ
新型コロナウイルス蔓延防止により、夏祭りなど岩手県内のお祭りも中止を余儀なくされています。来年こそは、開催される事を祈っています。
コロナに負けない体のためには、健康が一番ですね。
美味しくて栄養満点の「黄精飴」を食べて元気にお過ごしください。
「黄精飴」は、インターネットでも入手可能です。
黄精飴本舗 長沢屋
住所 岩手県盛岡市神明町2-9
電話 019-622-5887
営業時間 9:30~18:30
定休日 日曜日