⑬あらい祭り(大根祭り)【千葉】
祭りの当日は、村中「鍋かけず」と言って各家のカマドには火を焚かず、当番の家に集まり「神の食」を食べ、祭事を祝います。祭壇には、男女のシンボルを模した「神物」が飾られます。無病息災を祈り獅子舞が行われ、獅子がその「神物」を新妻の食前に出し子孫繁栄を願います。一方その頃、神社では、子どもたちが、宮司らが神社の正面から入るのを阻止するため、小屋に火を放ち、大根を宮司らに投げつけます。男の子たちはこの日のために1ヶ月前から「カヤ」を集め、竹でやぐらを組み、小屋を準備していたのです。
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「千葉の大根祭り! 子どもたちがわんぱく過ぎる奇祭に隠された悲しい過去とは?」
毎年12月に千葉県の山田地区で行われる「大根祭り(あらい祭り)」。子どもたちの健やかな成長を願って、子どもたちが大根を投げつけてくるわんぱくぶりを許容する奇祭です。#大根祭り #あらい祭り #好きな祭りの話をしよう pic.twitter.com/0b4BgHYMat
— 奇祭ハンター Mac (@Mac40626899) April 14, 2020
■日時:毎年12月14日
■会場:大宮神社(千葉県山武郡芝山町山田1441)
■交通:芝山鉄道線「芝山千代田駅」からバスで10分
http://www.town.shibayama.lg.jp/0000001859.html
その他のちょっとエチエチな祭り
・おっぱい祭り(北海道・毎年1月17日) 安産や授乳の神、乳神様として信仰される姥杉がある北海道の知内町で開催。正式名称は「十七夜請」。宮司以外は女性しか参加できないお祭りで、米粉を練って乳房の形にしてお供えし、お供えした米粉の餅を持ち帰って食べるそうです。なお、知内町では「おっぱい饅頭」や「美乳サブレ―」などのお菓子を買うことができます。
・金剛地の子宝祭り(山梨・毎年1月28日) 金剛地金山神社の祭神、金山猿田彦命(かなやまさるたひこのみこと)は、子授けの神としての信仰も厚く、祭りの当日は米の粉で男女の性器を作り、ゆでてアンコをつけ、神前に供えます。
・高道祖神社道祖神祭り(茨城・3月第一日曜) 下妻にある子授かり、安産の守り神として信仰が厚い高道祖神社で、子授け神事や追儺式を盛大に開催。参拝者には縁起物である塞棒(さやりぼう、シンコ餅で氏が作る)が配られます。
・大沢温泉金勢祭り(岩手・毎年4月29日) 縁結び・子宝・安産に効果があるとされる木製の金勢様をみこし型にかつぎ、露天風呂につけて1年のほこりを洗います。なお、大沢温泉には今時めずらしい混浴の露天風呂(※女性専用時間あり)もあります。
・鍋冠祭(滋賀・5月3日) 狩衣(かりぎぬ)姿に黒い張子の鍋を冠った8歳前後の少女8人がお旅所から神社まで練り歩く日本三大奇祭の一つ。その昔は、成人女性が男性の経験人数だけ鍋を被らなければならないという奇祭でしたが、さすがに今はそんなことはなく、形を変えて受け継がれています。
・どんつく祭り(静岡・6月)※2018年を最後に現在は中止
・しねり弁天たたき地蔵祭り(新潟・毎年6月30日) 男性は女性の腕をつねり(しねり)、女性は仕返しに男性の肩を叩くという年に一度の無礼講が許される天下の奇祭。新婚のカップルが御神体の「金精様」にまたがり、しねり弁天に突入する。由来は江戸時代、不忍池の弁天堂で正月の夜に若い女性の尻をつねる風習があり、これを新潟・魚沼に持ち帰ったことから。
・美ヶ原温泉の道祖神祭り(長野・9月第四土曜) 木製の巨大な男性のシンボルをかつぎ、温泉街を練り歩く奇祭。宿泊客などの女性は、希望すれば順番にその上に乗ることができます。1月にド派手にどんと焼きを行う野沢温泉の「道祖神祭り」とはまた別なので念のため。
・尻つみ祭り(静岡・11月10日) 神事を真っ暗な社殿の中で行い、お神酒を回すのに、隣の人のお尻をつまんで合図したことから「尻つみまつり」と言われたそうです。境内ではユーモラスな尻相撲大会を行います。
トップ画像引用:佐渡市