夏といえばお祭り!お祭りといえば盆踊り!
お祭りに詳しい方でも、まだまだ知らない盆踊りが全国にはたくさんあるはずです。
本格的に夏が到来した今、全国の盆踊り20選をご紹介します。
盆踊りとは、先祖の供養を目的としたお盆の時期の踊りです。やぐらを囲んで輪になり、太鼓や笛の音に合わせて踊る楽しいイベントなので、目的が先祖の供養だということを知らない方もいるでしょう。今年の盆踊りは、命を繋いでくれた先祖にも想いを馳せながら、楽しく踊って夏を楽しんでください!
それでは早速、おすすめの盆踊りをエリア別にご紹介していきます!
さっぽろ夏まつりは、短い夏を思い切り楽しむ北国最大級のお祭りです。北海盆踊りが有名ですが、約1カ月の間、札幌の中心地に出現する国内最大級のビアガーデンも有名です。
さっぽろ夏まつりは1954年に始まりました。当初は中島公園がメイン会場で、ボート祭り・盆踊り・花火大会・ほたる狩り・七夕祭りなどが行われていました。1957年からは大通公園に会場を移し、1959年には大通6丁目に「ビアガーデン」が初登場しました。
さっぽろ夏まつりの見どころは、なんといっても北海盆踊りです。北海盆踊りは、北海道で広く親しまれている盆踊りです。第1回さっぽろ夏祭りから登場しており、およそ1週間にわたって催されます。今では海外からの観光客も増え、国際色豊かな盆踊りとして盛り上がりをみせています。全開催期間の1ヵ月の間に100万以上が訪れる、言わずと知れた北海道の一大イベントです。
日程:7月19日(金)~8月16日(金)
場所:大通西2丁目~11丁目
アクセス:地下鉄南北線・東西線・東豊線「大通」下車すぐ
盆踊りスポット:大通公園西2丁目(北海盆踊り会場)
ビアガーデンの会場内は全席禁煙です。喫煙は各会場の喫煙ブースを利用しましょう。
西馬音内盆踊りは、日本三大盆踊りの一つに数えられる歴史の長いお祭りです。毎年8月16日から18日に開催されます。人口約2万人の小さな町に、3日間でおよそ10万人の観光客が訪れます。
西馬音内盆踊りは、正応年間(1288~1293年)に蔵王権現(現在の西馬音内御嶽神社)の境内で行われていた豊作祈願の踊りが起源だと言われています。慶長6年(1601年)に西馬音内城主小野寺茂道一族が滅び、土着した遺臣たちが君主を偲んで行うようになった亡者踊りと合流したとされています。その後、天明年間(1781~1789年)に現在の本町通りに移り、今日に至るまで継承されてきたと伝えられています。
西馬音内盆踊りは連日夕方から夜遅くまで行われます。秋田三大盆踊りに数えられ、優雅で流れるような踊りが特徴です。お囃子も、太鼓ではなく笛がメインとなっています。西馬音内盆踊りには、音頭とがんけの2種類の踊りがあります。音頭は手の振りも足さばきも静かで特に優雅です。がんけは「亡者踊り」の要素が強く歌詞や節回しに哀調が漂います。
日程:8月16日(金)~8月18日(日)
場所:秋田県羽後町西馬音内
アクセス:JR奥羽本線湯沢駅から羽後交通西馬音内行きバスで25分、体育館前下車、徒歩5分(本町通り)
盆踊りスポット:本町通り
観覧席には予約受付分と当日販売分があります。詳しくは羽後町役場ホームページの「西馬音内盆踊り観覧席案内」をご覧ください。
毛馬内の盆踊りは、450年もの歴史がある盆踊りです。国重要無形民俗文化財に指定されており、秋田県の三大盆踊りにも数えられています。
毛馬内の盆踊りは遅くとも江戸時代中期には始まっていたと言われています。昭和初期までは盆踊りに唄が付いていましたが、唄い手が途絶えたことから、現在は太鼓と笛の囃子だけで踊っています。
毛馬内の盆踊りは、情緒豊かで優雅な踊りが魅力です。町内路上に篝火を焚き、周りに細長い輪となって踊る姿はなんとも風情があります。秋田県三大盆踊りの一つに数えられる毛馬内盆踊りは、大太鼓と笛の囃子で踊る「大の坂」と、無伴奏で唄のみで踊る「甚句」の二つで構成されています。二つともかがり火を囲んで踊る輪踊りで、常に内側を向いて踊るのが特徴です。
日程:8月21日(水)~8月23日(金)
場所:鹿角市十和田毛馬内
アクセス:JR花輪線「鹿角花輪駅」からバス30分で「毛馬内上町」下車後徒歩5分
盆踊りスポット:毛馬内BON通り
一般客の参加も受け付けていますが、衣装の貸し出しはしていないので、各自で浴衣などを準備しましょう。
おわら風の盆は、富山市南西部の山あいにある越中八尾で300年余受け継がれてきた踊りです。毎年9月1日から3日にかけて行われます。
おわら風の盆の起源は、江戸時代元禄期に遡ります。伝承によると、町外に流出していた「町建御墨付文書」を町衆が取り戻したことを喜び、三日三晩踊り明かしたことに由来するそうです。
おわら風の盆の唄と踊りは叙情豊かで気品高く、哀調の中に優雅な趣があります。昔ながらのまち並みに数千のぼんぼりが立ち並び、三味線や胡弓、太鼓の音に合わせて唄や踊りに興じる様子は幻想的です。町流しは各町内11ヶ所で行われ、八尾小学校グランドの演舞場では保存会各支部による有料の演舞会も行われます。
日程:9月1日(日)~9月3日(火)
場所:富山県富山市八尾町上新町
アクセス:JR富山駅からJR高山本線越中八尾駅まで電車で約25分
JR富山駅からバスで約45分
北陸自動車道富山西ICから車で約20分
北陸自動車道富山ICから車で20分
盆踊りスポット:各町内と富山市立八尾小学校グラウンド(風の盆「おわら演舞場」)
風の盆「おわら演舞場」の演舞会は有料となっています(指定席3600円、自由席2100円)。
念仏踊りとは、念仏を唱えながら踊る日本の伝統芸の一つです。数ある念仏踊りの中でも、長野県阿南町の和合の念仏踊りは特に有名で、平成26年3月10日に国の重要無形民俗文化財に指定されました。
和合の念仏踊りは、寛保2年(1742年)に15代目金吾(雷公五良助)が江戸へ免訴願いに出た際、帰り道に習い覚えた踊りを村人に伝えたことが起源だとされています。踊りの形が遠州の大念仏とよく似ていることから遠州から伝えられたという説もあり、詳細は定かではありません。
和合の念仏の見どころは、そのほとばしるエネルギーです。初めはゆったりと厳かな雰囲気ですが、次第に激しさを増していきます。ヤッコが長い竹の先に付いたチガヤをぐるぐると回し、6~7人の者が太鼓を打ち、カネを鳴らし、ヒッチキと呼ばれる踊り手が互いの体をぶつけ合いながら裸足で飛び跳ねます。踊り手のエネルギーが見る者を圧倒します。
日程:8月13日(火)~8月16日(金)
場所:長野県阿南町和合
アクセス:三遠南信自動車道飯喬道路天竜峡ICから40分
盆踊りスポット:阿南町和合 林松寺、宮下家、熊野社
和合地区は山の奥深い場所に位置しているので、訪れる際は移動手段を確保しておきましょう。
新野の盆踊りは、長野県下伊那郡阿南町の新野地区に伝わる盆踊りで、国の重要無形民俗文化財に指定されています。毎年8月14日から16日にかけて夜通し行われます。
享禄2年(1529年)に瑞光院が建立された際、祝いに来た三河国振草村の村人による踊りを見て、新野の住民にも盆踊りが定着したというのが最も古い記録です。現在の形になる前は、親類縁者や村人らが新盆の家の庭先をまわり、精霊を慰めるために踊っていたと言われています。
盆踊りといえば楽器に合わせた踊りが一般的ですが、新野の盆踊りは、三味線・笛・太鼓といった鳴り物を一切使いません。櫓の上にいる音頭取りの「音頭出し」と、その下で踊る踊り子の「返し」の声だけで踊りが進められる素朴な雰囲気が魅力です。
日程:8月14日(水)~8月16日(金)
場所:長野県下伊那郡阿南町新野
アクセス:中央自動車道 飯田ICから国道151号線阿南町方面へ(約1時間)
盆踊りスポット:下伊那郡阿南町新野の中心地にある市神の祠
盆踊りは夜9時から翌朝6時まで夜通し行われます。体力と相談して適宜休憩を取りましょう。
郡上踊りは岐阜県郡上市八幡町の盆踊りで、日本三大盆踊りに数えられます。7月中旬から9月上旬にかけて30夜以上にわたって踊られます。特に8月13~16日は朝まで踊り続ける「徹夜おどり」が行われることから、熱気は最高潮に達します。
令和元年度の郡上おどり 開幕やよ〜♪
9月7日の踊り納め迄の約30晩 思いっきり楽しみましょうねっ☆
郡上おどりは「参加して楽しむ」踊り。年齢も性別も国籍も関係無し!はじめての方でも見様見真似で楽しんどくれ〜
(≧∀≦)#郡上八幡 #郡上おどり #郡上踊り pic.twitter.com/mVm1sn9QET— およしちゃん (@oyoshi_gujo) July 13, 2019
「郡上の八幡出てゆく時は、雨も降らぬに袖しぼる」の歌詞で知られる郡上踊りは、約420年の歴史があります。江戸時代に、士農工商の身分に関わらず心の安定と融和を図るために奨励され盛んになったと言われています。
郡上踊りの最大の魅力は観るだけでなく参加できるという点です。地元の人も観光客も、老若男女が一緒になって踊ります。また、8月13日から16日までの4日間の「徹夜おどり」も見逃せません。
日程:7月13日(土)~9月7日(土)※8月13~16日は「徹夜おどり」
場所:岐阜県郡上市
アクセス:東海北陸自動車道を郡上八幡ICで降りてすぐ東側の市街地
盆踊りスポット:会場は毎回変わるので要確認
郡上踊りは会場が毎回変わります。参加日ごとに確認するようにしましょう。
綾渡は山あいに点在する小さな里です。綾渡夜念仏と盆踊りは、綾渡の里にある平勝寺を中心に行われます。平成9年に国の重要無形民俗文化財に指定されました。
夜念仏は、新仏のある家を訪れ、霊を慰めるために余興として手踊り(盆踊り)を踊る盆の行事です。かつてはさまざまな地域で行われていましたが、今も伝わるのは綾渡だけです。
綾渡の夜念仏と盆踊りは仏事です。月明かりの中、静かに念仏を唱和する声が、鉦(かね)の音とともに流れます。星空の下、無心でこの念仏の声に聴き入れば、言葉では言い表せない気持ちになるでしょう。
日程:8月10日(土)と8月15日(木)
場所:豊田市綾渡町奥12
アクセス:名鉄三河線「豊田市」駅より、名鉄豊田線(地下鉄伏見・上小田井方面)に乗り換え、「浄水」駅下車。コミュニティバスさなげ・足助線(百年草方面)に乗換え、「百年草」下車。
盆踊りスポット:平勝寺境内
駐車場が少ないので、乗り合いが推奨されています。また、あくまでも仏事なので、ストロボを使用した撮影(フラッシュなど)は控えましょう。
徳山の盆踊りは、「鹿ん舞」「ヒーヤイ」「狂言」の3つで構成されます。古歌舞伎の初期の仕組みを残し、動物が登場するなど地域の特色にも富んでいることから、国の重要無形文化財に指定されています。
文献がなく祭りの起源は定かではありませんが、徳山の盆踊りで行われる狂言で現在残っている一番古い台本は宝暦9年(1759年)と記されています。1987年に国の重要無形民俗文化財に指定されました。
鹿に扮した少年らが境内に繰り込み跳躍して踊る「鹿ん舞」と、少女たちが一文字笠を被り扇を持って舞う古風な小歌踊り「ヒーヤイ」が見どころです。伝統がしっかりと子供たちに受け継がれている様子を見ることができます。
日程:8月15日(木)
場所:静岡県榛原郡川根本町徳山2893
アクセス:大井川鐵道駿河徳山駅から徒歩10分もしくは東名高速相良牧之原ICから48km
盆踊りスポット:徳山浅間神社
特設の駐車場はないようなので、車で来場する際はあらかじめ近隣の駐車場を探しておきましょう。
有東木の盆踊りは、男踊りと女踊りに分かれて交互に踊る、中世を思わせる古風な盆踊りです。現在伝承している踊りは、男踊り10演目、女踊り15演目です。伴奏は太鼓のみで、踊り手が輪になってササラやコキリコといった古い楽器を打ち鳴らしながら歌い踊ります。
国指定重要無形民俗文化財
「有東木の盆踊り」
2018年8月14日(火)・15日(水)
18時~深夜
東雲寺
静岡市葵区有東木776
盆に先祖を迎え、男踊りと女踊りで踊りあかし、華麗な灯篭が出て、最後にムラの辻まで踊り先祖を送り出すhttps://t.co/WeZkLmavLx pic.twitter.com/pqwfk9uCXp— 静岡商工会議所 広報室 (@shizuoka_cci) August 14, 2018
同種の踊りを伝える平野地区の盆踊り太鼓に記された修理記録から、少なくとも享保7年(1722年)には今のような盆踊りが行われていたと考えられています。有東木と平野に伝わるような男女別々に踊る盆踊りは、江戸時代の初期にまで遡ることができます。かつては合計100種を超える歌詞が伝承されていました。
二晩踊り明かす最後の演目「なぎなた踊り」が見どころです。この踊りだけ、二列になって向き合って踊ります。最後の踊りということもあり曲調は力強い一方で、寂しげな旋律も響きます。有東木の人々にとって、盆踊りは先祖とともに踊るものです。見ている側にもそうした踊り手の想いが伝わってきます。
日程:8月14日(水)~8月15日(木)
場所:静岡市葵区有東木
アクセス:静岡よりバスで約50分、終点有東木下車
盆踊りスポット:東雲寺境内
市街地から遠く、宿泊施設はないので、車での来場がおすすめです。
中野駅前大盆踊り大会は、有名芸能人をゲストに招くなどして、昨年大きな話題を呼びました。盆踊りの伝統を継承しつつ新しい取り組みにも挑戦する注目の盆踊り大会です。
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今年で第7回を迎える中野駅前大盆踊り大会は、歴史こそ浅いですが、多くのメディアに取り上げられる今注目の盆踊りです。ゲストも豪華で、昨年はDJ KOO、はるな愛を招き、会場は大いに盛り上がりました。
なんといっても豪華なゲスト陣の盆踊りが見どころです。今年のゲストは、高橋洋子、DJ CELLY、DJ KOOの参加が発表されています。間違いなく盛り上がるでしょう。
日程:8月11日(日)~8月12日(月・祝)
場所:東京都中野区中野4丁目10-2
アクセス:JR中央線 、JR総武線、東京メトロ東西線「中野」駅より徒歩5分
盆踊りスポット:中野セントラルパーク内 パークアベニュー
混雑に注意して参加しましょう。
六本木ヒルズ盆踊りは、毎年8月に六本木ヒルズアリーナで行われます。オリジナルの「六本人音頭」を始め、「ドラえもん音頭」や「東京音頭」など、さまざまな音楽に合わせて踊りを楽しむことができます。
六本木ヒルズ盆踊りは、やぐらを囲んで踊る本格的な盆踊りです。その歴史は意外と長く、今年で開催17回目を迎えます。
見どころは、やぐらを囲んで踊るオリジナル盆踊り曲の「六本人音頭」。六本木ヒルズに囃子の音色が響き渡り、夏の風物詩を楽しめます。また、六本木ヒルズ内の飲食店によるこの日限りのオリジナル屋台も好評です。各レストランの個性が光る自慢のメニューに舌鼓を打ちながら、ヒルズの夏を堪能しましょう。
日程:8月23日(金)~8月25日(日)※昨年以前から推測
場所:東京都港区六本木6-10-1
アクセス:六本木駅徒歩0分 麻布十番駅徒歩5分
盆踊りスポット:六本木ヒルズアリーナ
2019年の開催情報はまだ発表されていないので、参加する場合は事前に公式ホームページを確認してください。
高円寺阿波踊りは町おこしのために始まった行事ですが、今や東京の夏の風物詩になりました。阿波踊りの期間中、大勢の踊り手と観客の熱気に町が包まれます。
高円寺阿波踊りは、1957年に「徳島の阿波踊り」を参考にして「高円寺ばか踊り」として始まりました。その後、都内に住んでいる徳島県出身者から本場の阿波踊りを教わりつつ規模が拡大していき、1963年から現在行われている「東京高円寺阿波踊り」の名称になりました。
高円寺阿波踊りの見どころは、なんといってもその規模の大きさです。2日間で1万人を超える踊り手が舞い、観客は延べ100万人ほどにもなります。本場徳島の阿波踊りに次ぐ、東日本最大規模の阿波踊りです。
日程:8月24日(土)~8月25日(日)
場所:東京都 杉並区高円寺北、高円寺南
アクセス:高円寺駅周辺
盆踊りスポット:高円寺駅周辺に南北に展開する8演舞場
大変混雑するお祭りです。お子様連れは注意しましょう。
新島の大踊りは、東京都新島村本村と若郷に伝承される盆踊りの一種で、それぞれ盆に踊られています。お囃子は一切無く全て肉声で、踊りと調子を合わせて唄われます。
流人踊りの踊り手。待機中〜、今から新島大踊り、ワクワク。 pic.twitter.com/mP1ytEkdGi
— 馬喰町バンド (@bakurochoband) August 15, 2014
新島の大踊りは室町時代に新島に伝わったとされています。お囃子などの伴奏はなく、肉声による唄のみで、その声の調子に合わせて踊ります。盆の精霊供養のため、江戸時代からは島役所・お寺の前で踊られるようになりました。現在も国の重要無形民俗文化財として受け継がれています。
踊り手はみな男性で、カバと呼ばれる赤や紫の布を長く垂らした笠をかぶり、生の唄に合わせて踊ります。カバは本村では紫色、若郷では赤色です。
日程:8月14日(水)~8月15日(木)
場所:東京都新島村長栄寺、同若郷妙蓮寺
アクセス:竹芝桟橋から高速船で2時間20分、大型船で10時間35分
調布飛行場から小型機で35分
盆踊りスポット:長栄寺、妙蓮寺
新島へはアクセス方法が限られているので、参加する場合は事前に綿密に計画を立てましょう。
河内音頭は、大阪八尾を代表する盆踊り音頭です。1961年に鉄砲光三郎の『鉄砲節河内音頭シリーズ』が100万枚を超える大ヒットを記録したことにより一躍有名になりました。
現在の河内音頭は、河内の北部(現大阪府交野市周辺)で唄われていた「交野節」をアレンジした「歌亀節」が原型とされています。第二次世界大戦後は、時代の変遷とともに、浪曲やジャズ、フォークといったさまざまな音楽の要素を取り入れて、現在も進化を続けています。
河内音頭には楽譜がなく、唄いたい歌詞を自由にアレンジし楽曲に乗せて聴かせます。最近ではギターやキーボードを導入するといった工夫もされ、現代の感覚に合った躍動的でリズム感のある踊りが聴衆を楽しませてくれます。
日程:9月8日(日)
場所:大阪府八尾市西久宝寺323
アクセス:久宝寺駅より1.2km、久宝寺口駅より1.2km
盆踊りスポット:久宝寺緑地(陸上競技場・軟式野球場)
観覧時の注意点
1日のみの開催です。参加を希望する場合は早めに予定を立てましょう。
普段静かな十津川村の夜が、年に1度だけ賑わいを見せるのが盆踊りです。現在8つの集落で行われていますが、そのうち小原・武蔵・西川の3地区で特に「大踊り」と呼ばれる盆踊りは、平安時代末期に広まった踊念仏が元となっています。
十津川武蔵の「大踊り」、ついにクライマックス!と思ったら「じゃ、第一部みたいなのが終わりで、とりあえず中入りってことで!」と司会の方。なんて元気さ!!47都道府県の無数の市町村に、きっと無数にある素晴らしい踊りを知りたくなりました。 pic.twitter.com/w2ayKYpB8H
— d design travel (@d_design_travel) August 14, 2016
十津川の大踊りは、平安時代末期に広まった踊念仏がルーツです。室町時代に流行した風流踊りの流れを汲んでおり、山あいの村に生きる人々のエネルギーが伝わってきます。国の重要無形民俗文化財に指定されています。
華麗な扇の舞や力強い掛け合いが圧巻です。美しい房を付けたバチで太鼓を打ったり、切子灯籠を下げた笹竹を持ったり、扇を持ったりと、皆が盛大に踊ります。
日程:8月13日(火)~8月15日(木)
場所:吉野郡十津川村
アクセス:小原・武蔵/南阪奈道路葛城ICから約2時間30分、西川/南阪奈道路葛城ICから約3時間
近鉄大和八木駅から十津川温泉行き、新宮行きバスで約4時間(目的地によって異なります)
盆踊りスポット:小原、武蔵、西川の3地区
公共交通機関を使われる方は、いずれの地区も市街地から遠くバスの運行本数が少ないことに注意してください。上記のアクセス方法は一例です。
瀬戸内海に浮かぶ名勝である岡山県笠岡市の白石島には、白石踊りという特有の盆踊りがあります。いくつもの型の踊りが、謡い手と太鼓を中心に同時に輪をなして広がります。白石踊りは先祖供養のために踊られるだけでなく、雨乞いや雨喜びの感謝踊りの役目も担っています。
白石踊りは、瀬戸内海で行われた源平水島合戦の戦死者の霊を弔うために始まったとされていますが、讃岐・塩飽本島に発生した念仏踊が形を変えて江戸時代に伝わってきたという説もあります。1976年に国の重要無形民俗文化財に指定されました。
優美な踊りが見事です。一つの口説き(音頭)に合わせて何種類もの型で踊られます。男踊・女踊・娘踊(月見踊)・笠踊・奴踊・扇踊など、13種類の踊りが伝わっています。
日程:8月13日(火)~8月16日(金)
場所:岡山県笠岡市白石島
アクセス:JR笠岡駅から笠岡港まで徒歩約7分、笠岡港から普通船約35分(高速船約20分)
盆踊りスポット:白石島の公民館前広場
島への交通手段は船のみです。
「えらいやっちゃ、えらいやっちゃ、ヨイヨイヨイヨイ」という掛け声でおなじみの阿波踊り。本場徳島の阿波踊りは日本三大盆踊りの一つに数えられ、毎年延べ130万人以上が来場する、日本最大規模の阿波踊りです。
400年以上の歴史を持つ阿波踊りですが、起源は定かではありません。一節には、天正14年(1586年)に徳島城が竣工した際、当時の阿波守・蜂須賀家政が入城したことが始まりとされています。しかし、この説には疑問も多く、現在は盆踊りが「組踊り」「ぞめき踊り」「俄」といった民衆芸能の影響を受けながら形作られてきたとする説も有力です。
阿波踊りのハイライトである総踊りは圧巻です。多数の連(阿波踊りのグループ)が舞い踊り、会場の熱気は最高潮に達します。まさに壮観のフィナーレで、熱気溢れる大迫力の踊りは、最後まで目が離せません。
日程:8月12日(月)~8月15日(木)
場所:徳島県徳島市
アクセス:徳島駅前が会場です
盆踊りスポット:徳島駅前周辺
徳島駅および会場周辺は車でも行かれますが、阿波踊りの時間帯は会場周辺に交通規制が敷かれます。近隣駐車場及び臨時駐車場を利用しましょう。
国東半島の北に位置する美しい小島、姫島。西日本を代表する島の「姫島盆踊り」は人気があり、お盆にはたくさんの観光客で賑わいます。「坪」と呼ばれる数ヶ所の会場を、島内各地区の踊りが次々と通り過ぎていく様はとても絵になります。風流で華やかな真夏の仮装舞踏会は、見る人を飽きさせません。
姫島盆踊りは鎌倉時代の念仏踊りにルーツがあり、伝統踊りと創作踊りに分けられます。伝統踊りには、キツネ踊り、アヤ踊り、銭太鼓(ぜんだいこ)、猿丸太夫(さるまんだゆう)があり、地区の子供達や一般の人々によって踊り継がれています。
一番の見どころはキツネ踊りです。島の子供たちが装う子ギツネたちが登場すると、観客は大喝采。子ダヌキチームも負けじと笑いを誘います。他にも花魁姿が愛らしい少女たちや、情熱的な青年男女のアヤ踊りも必見です。
日程:8月14日(水)~8月15日(木)
場所:大分県東国東郡姫島村
アクセス:大分空港より車で45分、伊美港から姫島村営フェリーで20分、姫島港下船すぐ
盆踊りスポット:姫島村中央広場(フェリー広場)と各地区盆坪
国東市の国東港伊美地区と姫島港との間には、姫島村営フェリーの「姫島丸」が就航しています。姫島盆踊り期間中は、終了時刻まで臨時便が運航されます。
1000年以上の歴史を誇る山鹿温泉の山鹿灯籠まつりで披露されるのが千人灯篭踊りです。幾重にも重なる灯の輪が、見る人を幻想的な灯りの世界へ誘います。
灯篭まつりの「千人灯篭踊り」がありました。 pic.twitter.com/SQMhjBqQHo
— eizo_desk_test (@eizo_desk_test) October 16, 2017
千人灯篭踊りの起源は室町時代に遡ります。この時代、山鹿の伝統工芸品である「山鹿灯籠」を頭に掲げた女性が舞い踊る「山鹿灯籠踊り」が誕生し、祭りの代名詞ともいえる「千人灯籠踊り」が生まれました。
山鹿灯籠まつりのハイライトは、フィナーレを飾る千人灯籠踊りです。女性たちが灯籠を頭に乗せ、輪になって優雅に踊ります。千の灯りが舞う様子は実に幻想的です。
日程:8月15日(木)~8月16日(金)
場所:熊本県山鹿市山鹿
アクセス:菊水ICを出て県道16号を経由し約10km (約70分)
JR新玉名駅から九州産交バス(約50分)、山鹿バスセンター下車
盆踊りスポット:山鹿小学校グラウンド
公共交通機関で来場する場合は、バスの本数も限られているので、事前に詳細を確認しておきましょう。
いかがでしたか?日本各地にさまざまな盆踊りがあることをお分かりいただけたかと思います。夏を思い切り楽しみたいという方!この夏の思い出にひとつ、盆踊りはいかがでしょうか?
先日、奇祭&温泉の旅行計画を立てていたら、温泉むすめなるものを発見しました。日本全国の有名な温泉地がキャラクター化されているようでして。最近は戦艦でも動物でも何でも擬人化される世の中なのですね。そして確信したのです。これは近い将来、奇祭の擬人化、「奇祭むすめ」もあり得るなと。氷瀑ちゃんや牛鬼ちゃん、ボゼ美など、妄想が止まりません。
どうも。奇祭ハンターのまっくです。というわけで全国の奇祭がキャラ化される未来に備え、独断と偏見で全国の都道府県からおすすめの奇祭を選び、「全国奇祭47リスト」を作成しました。暫定メンバーなので、順次更新していく予定です。あなたの押しフェスを見つけるのに役立ててもらえると幸いです。
(氷瀑祭り)
北海道 氷瀑祭り/天狗の火渡り(7月・9月)/イオマンテ/オッパイ山祭り/まりも祭り/北海へそ祭り
青森県 はげ頭吸盤綱引き/キリスト祭/おこもり/騎馬打毬
岩手県 すみつけ祭り/蘇民祭/大東大原水かけ祭り/チャグチャグ馬コ/あわしま・こんせい まぐわい祭/水しぎ/けんか七夕/鬼剣舞/又兵衛祭
宮城県 米川の水かぶり/石巻アンバサン/火伏せの虎舞/全国こけし祭り
秋田県 六郷の竹打ち/なまはげ柴灯祭り/天空の不夜城/牛乗り・蜘蛛舞/亡者踊り(西馬音内盆踊り)/飾山ばやし(角館祭り)/金澤八幡宮伝統掛唄大会
山形県 やや祭り/加勢鳥/人間将棋/小玉川熊祭り/化け物祭/日本一の芋煮会/豊烈神社の打毬
福島県 高田大俵引き/高柴デコ祭り(高柴ひょっとこ踊り・高柴七福神踊り)/相馬野馬追い/七日堂裸参り/飯坂けんか祭り/松明明かし/木幡の旗祭り/会津のかんしょ踊り
茨城県 マダラ鬼神祭/馬出し祭/小田祇園祭(大獅子VS神輿)/つく舞/タバンカ祭/大洗あんこう祭/古河提灯もみ/悪態祭り/西塩子の回り舞台(3年に一度)
栃木県 まゆ玉市/間々田のジャガマイタ/那須殺生石・御神火祭/御神酒頂戴式/山あげ祭/じかたまじない/ど田舎にしかた祭り/悪口祭り/強卵式
群馬県 鳥追い祭り(どんと焼き)/春駒祭り/湯かけ祭/吉井どろんこ祭り/渋川へそ祭/ヤッサ祭り/猿追い祭/老神温泉大蛇まつり
埼玉県 ジャランポン(葬式祭り)/平方のどろいんきょ/出来島あばれ祭り/甘酒こぼし(猪鼻の甘酒まつり)/脚折雨乞(4年に1回)/龍勢祭り
千葉県 髭なで祭/和良比はだか祭り(どろんこ祭り)/にらめっこおびしゃ/ばか面踊り(ばか面パレード)/馬出し祭/大原はだか祭/鬼来迎/芝山はにわ祭/大根祭り(あらい祭り)
東京都 雷の大般若/水止舞/佃島念仏踊り/錦糸町の河内音頭/新島の大踊/下平井の鳳凰の舞/東京花祭り/王子の狐行列
神奈川県 チャッキラコ/かなまら祭/笠懸/お札巻き/み霊祭り/面掛け行列/山北のお峰入り
(お熊甲祭)
(杵振り花馬祭り)
山梨県 一之瀬高橋の春駒/天津司の舞/おみゆきさん/お松引き(巨大松飾)/吉田の火祭り/藤切り祭/藤木の道祖神太鼓乗り/無生野の大念仏/安産祭り
長野県 御柱祭(次回は2029年)/野沢温泉の道祖神祭り/やきもち踊り/宮田祇園祭(あばれ神輿)/神明神社例大祭お舟祭り(天狗祭り)/松本かえる祭/御舟祭り/雨宮の御神事/和合の念仏踊り/奈良澤神社大例祭(大天狗の舞)/塩嶺御野立記念祭(日本一短い奇祭)/ささらすり/別所温泉の岳の幟
岐阜県 白川郷の春駒踊り/花奪い祭(六日祭)/燈籠祭り/下呂の田の神祭(豊作予祝祭)/手力の火祭り(4月・8月)/蛭川の竿振り花馬祭り/生きびな祭/ひんここ(春・秋)/郡上踊り/池ノ上みぞぎ祭り/乞食祭り/へぼ祭り/雨宮の神事芸能(3年に一度)
京都府 鞍馬の火祭り/法界寺裸踊り/玄武やすらい祭(やすらい花)/祇園祭あばれ観音/あがた祭り/一条百鬼夜行
大阪府 一夜官女祭/四天王寺どやどや/セルフ祭/やっさいほっさい/西小路天狗祭り
兵庫県 まいそう祭り/古式追儺式/男仮装花嫁行列/愛宕の火祭り/蛇供養/灘のけんか祭り/ネッティ相撲/一つ山(60年に一度)・三つ山(20年に一度)/魚吹の提灯祭り/阿万の風流大踊小踊、内膳の火踊り、弁天祭り(淡路島)
奈良県 おんだ祭/江包・大西のお綱祭り/砂かけ祭り/鎮花祭(はなしずめの祭り、薬祭り)/蓮華会・蛙飛び行事/十津川の大踊り
和歌山県 御燈祭り/雛流し/イノブータン王国建国祭/笑い祭/那智の火祭り(那智の扇祭り)/椎出鬼の舞
鳥取県 蛸舞式神事/若桜神社祭の本面/八朔祭(赤ちゃん泣き相撲)/わかさ祭り(若桜神社祭の本面、隔年)/因幡の麒麟獅子舞
島根県 墨つけとんど/萬歳楽/布施の山祭り(隔年)/ガッチ祭/津和野弥栄神社の鷺舞い/諸手船神事/ホーランエンヤ(10年に1度)/日原の裸神輿(水神輿、きてみん祭)/鷲原の暴れ神輿/布施の山祭り(隠岐)
岡山県 西大寺はだか祭/お船曳き/護法祭/素隠居(すいんきょ)/土下座祭り/べちゃ祭り(塩生神社秋例祭)/井原鬼祭り/白石踊/大宮踊
広島県 ベッチャー祭/久井はだか祭/三次物怪まつり/壬生の花田植え/管弦祭・玉取祭(厳島神社)/小屋浦のマッカ
山口県 闘鶏踊り/通くじら祭/山口七夕ちょうちん祭り/数方庭祭/柳井金魚提灯祭り/鷺舞い/狐の嫁入り/笑い講
(阿波踊り)
福岡県 大善寺玉垂宮の鬼夜/鷽替え・鬼すべ神事/玉取祭(玉せせり)/粥占祭/柳川のさげもん/泥打ち祭/門前真舞祭(太宰府まほろば衆)/こっぱげ面/久富の盆綱曳き(黒鬼)/臼かぶり/玉せせり/おしろい祭/きせる祭/田代の風流/感応楽
佐賀県 十八夜(どてまかしょ、ジャーモン)/小友祇園祭/伊万里トンテントン祭り(伊万里くんち)/どっちゃん祭/鹿島ガタリンピック/バルーンフェスタ/天衝舞浮立/取り追う祭(12月最初の卯の日の前夜)
長崎県 ヘトマト(五島列島)/ 観櫻火宴/脇岬ケンカ祭(脇岬祇園祭)/チャンココ(五島列島)/畳破り/大宝の砂打ち(砂鬼サントーラ)/みそ五郎祭り/平戸のジャンガラ/壱岐キンニャモニャ踊り(壱岐諸島)
熊本県 火振り神事/山王さん祭り/宮地岳かかし祭/植柳盆踊り/この宮踊り/山鹿灯籠祭り/火の神祭り/臼太鼓踊り/東方組太鼓踊り/なれなれなすび踊り
大分県 修正鬼会/別府の湯ぶっかけ祭り/姫島盆踊り/ケベス祭/諸田山神社御田植祭/ひょうたん祭り/木浦すみつけ祭り(隔年)/吉弘楽
宮崎県 日向ひょっとこ夏祭り/倉岡神社のハレハレ(隔年)/ヨイマカ祭り/五ケ瀬の荒踊
鹿児島県 くも合戦/市来の七夕踊/悪石島のボゼ/ヨッカブイ/仮面神メンドン(八朔太鼓踊り)/甑島のトシドン/与論十五夜踊り(与論島)/シチョガマ・平瀬マンカイ(奄美)/諸鈍シバヤ(奄美)/キトバレ踊り・テンテン踊り・ムチモレ踊り(奄美)/ソーメンガブー
沖縄県 サングヮチャー(平安座島)/パーントゥ・プナカ(宮古島)/ムシャーマ(波照間島)/那覇大綱引き(沖縄本島)/獅子神(シーシーガナシー)