\8月29 日は秋田県の記念日!/
秋田の美味しいものと聞いて何を思い浮かべますか?秋田音頭に真っ先に名物として出てくる魚「ハタハタ」や稲庭うどん、きりたんぽ、比内地鶏などが伝統グルメの王道でしょうか。
最近の日本酒好きな方なら「新政酒造のNo.6」に「いぶりがっこ」を合わせて飲んでいるかもしれませんね。ちなみにオマツリジャパンでは、夏の秋田のお祭り会場や周辺の道路で売られている「ババヘラアイス」のファンが多いんですよ。
好きが高じて「盛り付け選手権」も開催してしまったので、よかったら記事も覗いてみてください…!
さて、前置きが長くなりましたが、グルメ王国・秋田は日本屈指の「お祭り王国」でもあります。豪雪地帯ですので夏祭りだけかと思いきや、冬もお祭りが盛ん。春・夏・秋・冬それぞれに特徴的なお祭りがありますので、今回はその中から厳選して5つの祭りをご紹介します!

春がゆっくりと訪れる東北。桜が揺れる空には鯉のぼりも泳いでいる、といった光景が見られるのもこの地域ならではです。秋田県内にも桜の名勝がいくつもありますが、最も有名でお祭りも賑わうのは武家屋敷が立ち並び、城下町の雰囲気が今も色濃く残る角館で行われる「角館のさくらまつり」でしょう。
角館町内には、国の天然記念物に指定されているものを含め約400本のシダレザクラがあります。なかでも武家屋敷通りのでは黒板塀に映え、息をのむほどの美しさです。武家屋敷通りの西側では、国の名勝に指定されている桧木内川堤のソメイヨシノが約2kmにわたってトンネルをつくり、古城山頂上から見る、角館全体が薄紅色に染まる光景も圧巻です。
例年、桜まつりの期間中は「おやま囃子」や出店が行われ、ライトアップの夜桜を楽しむこともできます。
◎「角館のさくらまつり」の最新情報は、オマツリジャパン内のお祭り詳細ページからご確認ください。

「秋田竿燈(かんとう)まつり」は、「青森ねぶた祭」「仙台七夕まつり」と並ぶ「東北三大祭り」の1つ。200本以上の竿灯が大通りを練り歩く幻想的で圧巻の光景を見ようと、2017年には130万人以上の来場者が訪れた全国的にも有名なお祭りです。
「竿燈」とは格子状に組んだ竹竿にたくさんの高張提灯を吊ったもので、提灯を「米俵」、竿灯全体を「稲穂」に見立て豊作祈願の意味が込められています。大きな竿灯では、高さ10m・重さ50㎏になるものも。「差し手」と呼ばれる男性が、掛け声に合わせ、手のひらや肩、腰などで巧みにバランスを取りながら竿燈を支える様子がこのお祭りの見どころです。
祭りのルーツは、青森ねぶた祭や仙台七夕まつりと同様に、稲作文化に根ざした旧暦の七夕時期に行う行事にあるといわれています。それは、真夏の暑さからくる眠気や病魔を祓うため、合歓木(ねむのき)や笹竹に願い事を書いた短冊をつけて川や海で水に流した「眠り(ねぶり)流し」というものです。
やがて江戸時代の1700年代になり、秋田の久保田城の城下町で、ろうそくの普及やお盆に門前に掲げる高灯籠などが組み合わさって、現代の竿燈の形になったといわれています。
県内でも能代などでは、青森のねぶた祭のような巨大な灯籠が街を練り歩く「能代七夕 天空の不夜城」や「能代役七夕・能代ねぶながし」というお祭りが旧暦の七夕に合わせて行われている地域もあります。
◎「秋田竿燈まつり」の最新情報は、オマツリジャパン内のお祭り詳細ページからご確認ください。

700年以上の歴史を持ち、国の重要無形民俗文化財にも指定されている西馬音内(にしもない)盆踊り。毎年8月16日~18日の3日間は、人口15,000人ほどの羽後町の西馬音内地区に、約10万人もの観光客が訪れます。
様々な布をはぎ合わせて仕立てた端縫い(はぬい)と呼ばれる衣装や、藍染め浴衣を着た踊り手たちが、頭には編み笠、または真っ黒い彦三頭巾をすっぽりと被り、かがり火に照らされている光景は、まさに非日常の空間です。哀愁漂う笛のお囃子に合わせ、反らせた指先で美しく踊る所作は優美な魅力に溢れています。
秋田県には他にも有名な盆踊りがあり、鹿角市毛馬内の「毛馬内盆踊り」と、八郎潟町で行われる「一日市(ひといち)盆踊り」を合わせて「秋田県三大盆踊り」とも呼ばれます。さらに、仙北市田沢湖生保内で行われる「生保内節盆踊り大会」も、50年ほどの歴史があり人気のある盆踊りです。
◎「西馬音内盆踊り」の最新情報は、オマツリジャパン内のお祭り詳細ページからご確認ください。

食欲の秋には地元の美味しいものをいっぱい食べたいですよね!そんな方にぴったりなのが9月に行われる「肉×博 肉の博覧会inおおだて」と10月に開催の「本場大館 きりたんぽまつり」です。
どちらも、食を通じて大館の地域産品や観光地の素晴らしさを体感してもらうことを狙いとしたお祭りで、「肉の博覧会inおおだて」は2015年に初開催。地元を代表する比内地鶏や馬肉はもちろん、大館さくら豚や秋田牛も楽しむことができます。
「きりたんぽまつり」は、昭和48年頃に始まり、平成24年からは会場を長木川河川敷から大館樹海ドーム(現・ニプロハチ公ドーム)に移し開催している歴史ある祭り。味噌をつけた出来立てきりたんぽや、複数店のきりたんぽ鍋を食べ比べできるセットなど盛りだくさんです。
今年、2022年の開催も決定しました!ぜひ、お腹を空かせて訪れたいですね。
■第7回 肉×博 肉の博覧会inおおだて
開催日時:2022年9月24日(土)10時〜17時、9月25日(日)9時〜16時
開催場所:大館市観光交流施設 秋田犬の里 多目的広場(大館市御成町1丁目13-1)
■第50回 本場大館 きりたんぽまつり
開催日時:2022年10月8日(土)10時〜18時、10月9日(日)10時〜18時、10月10日(月)10時〜15時30分
開催場所:ニプロハチ公ドーム(大館市上代野字稲荷台1-1)
◎「肉×博 肉の博覧会inおおだて」と「本場大館 きりたんぽまつり」の最新情報は大館食の祭典協議会による公式サイトからご確認ください。

雪深い秋田県。冬の間はお祭りはお休みかと思いきや、むしろ冬のほうが多いのでは?と思うくらい盛んにお祭りが開催されます。例えば新年1月、秋田各地の神社では「梵天(ぼんでん)」とよばれる大きな纏いのような色どり鮮やかな飾りものを神様に奉納し、五穀豊穣や家内安全を祈願するお祭りが行われます。有名なのは秋田市の太平山三吉神社の「三吉梵天祭」や、大仙市大曲地域の「川を渡るぼんでん」などです。
男鹿半島の家々に毎年大晦日に現われる「ナマハゲ」を、誰でも見ることができるようにしたお祭り「なまはげ柴灯(せど)まつり」は、冬の秋田の祭りで近年最も人気のお祭りの一つでしょう。この祭りは真山(しんざん)神社で毎年2月の第2金・土・日曜日に行われます。
同時期に大館市では、数多くの露店が趣向を凝らした飴を販売する「大館アメッコ市」が行われ、横手市では80基ほどの「かまくら」が作られ、中で甘酒やお餅が振る舞われる「雪まつり」が行われます。そんな中でも一番お薦めしたいのが、約400年もの間続くといわれる湯沢市で行われる民俗行事「犬っこまつり」です。
祭りの由来は、かつてこの地にいた大盗賊の一味を退治し、二度と現れないように米粉で作った小さな犬の置物を家の入り口などにお供えしたことなのだとか。祭りの期間中は町内の広場やまつり会場など、雪のお堂っこのろうそくに火がともり、犬に関する行事はもちろん、食事の振る舞いや民俗芸能、冬花火も楽しめる魅力盛りだくさんの内容になっています。
2022年の2月開催は中止になってしまいましたが、2023年はぜひとも開催に期待したいですね。愛犬とともに参加する方も多いこのお祭り、興味のある方は、ぜひ訪れてみてはいかがでしょう。
◎「犬っこまつり」の最新情報は、オマツリジャパン内のお祭り詳細ページからご確認ください。
どうも。奇祭ハンターのまっくです。今回は、実は2月が旬!冬の祭りの「華」ともいえる裸祭りを大特集。「やっぱ男は顔より体よ、筋肉よ!」という方は必見です。
大勢の裸体の漢たちが密集するその性格から、オミクロン株の感染流行の真っ只中で、次々と中止や縮小に追い込まれる今年の裸祭り。しかぁし、そんな時だからこそしっかりと「裸祭り」の基本をこの辺で概観しておこうじゃないか。今回は全国から数ある「裸祭り」を
➀超王道の3選
➁変わり種の3選
➂その他16選
に分類して紹介するゾ。さぁ、それでは行ってみよう!
ここでは、その規模と知名度から「日本三大祭り」(全俺調べ)と呼んでも差し支えないであろう「裸祭り」を3つ厳選して紹介します。なお3つとも開催時期は2月で(※蘇民祭は旧暦の関係で1月開催となる場合あり)、すべて日本三大奇祭の異名を持っています。
写真:(社)マツリズムより提供
キャッチコピーは「裸の男と炎の祭」。災厄を払い、五穀豊穣を願う裸参りに始まり、柴燈木登(ひたきのぼり)、別当登(べっとうのぼり)、鬼子登(おにごのぼり)と夜を徹した催しが続きますが、何といっても祭のクライマックスは翌早暁にかけて繰り広げられる蘇民袋の争奪戦。厳寒をものともせず裸の男達のエネルギーが激しくぶつかり合う様が見所です。
その起源は、貧しい蘇民将来が牛頭天王(スサノオノミコト)から厄除けの加護を受ける岩手県の説話が由来ともされています。黒石寺のものが最もメジャーですが、蘇民祭そのものは岩手県内の複数の地域で行われています。
■日時:旧暦正月7日夜~翌早暁 ※2022年は中止
■場所:妙見山黒石寺
■交通:水沢江刺駅、水沢駅発着の臨時バスが運行
■詳細:奥州市公式ホームページ「黒石寺蘇民祭とは」
はだか祭の撮れ高です。
取り急ぎ速報で。
#国府宮はだか祭り pic.twitter.com/aAPtvLClst— miya (@miyalux) February 17, 2019
正式名称は「儺追神事」(なおいしんじ)。寺ではなく神社で行う「裸祭り」。祈祷と神籖によって選ばれた一人の儺負人(神男)を巡り、8000人の裸男たちが肉弾相打つアツい揉み合いを展開しますが、これは、神男に触れると厄落としができるという信仰があるからです。祭りの起源は767年、称徳天皇が悪疫退散の祈祷を全国の国分寺に命じたことがキッカケという、古き伝統ある奇祭です。
■日時:旧正月13日 ※2022年は中止
■場所:国府宮(尾張大國霊神社)
■交通:名鉄本線「国府宮駅」北口より徒歩3分、JR東海道本線「稲沢駅」徒歩15分
■詳細:尾張大國霊神社 国府宮ホームページ「はだか祭」
西大寺会陽
キャッチコピーは「500年以上続く天下の奇祭」で、日本三大奇祭の一つとも。厳冬の深夜、西大寺観音院の本堂 御福窓(ごふくまど)から投下される2本の宝木(しんぎ)をめぐって、約1万人のまわしを締めた裸の男たちが激しい「宝木争奪戦」を繰り広げます。宝木を取った勇者は福男と呼ばれ、福が得られると言われています。例年であれば少年はだか、女性はだか、奉納演舞、会陽冬花火、露店の出店などもあります。
■日時:2022年2月19日(毎年2月第三土曜)※2022年は関係者のみで実施
■場所:西大寺観音院
■交通:JR西大寺駅から徒歩約10分
■詳細:西大寺ホームページ「会陽(えよう)-裸祭」
集まる裸男たちの数でいうと上記で挙げた3つが強豪であることは間違いないのですが、ここではその一癖ある特色から推したい異色の裸祭りを3つ紹介します。

「奉納相撲」に始まり、新婚女性二人による羽根つきを挟んだ後、藁玉を奪い合う「玉せせり」、豊作か大漁を占う「綱引き」と、青年団と消防団の2チームに分かれた裸男たちによる三本勝負が行われます。フィナーレで「大草鞋」に女子を乗せて胴上げしながら奉納するのが一番の見所なうえに、裸男たちが「ヘグラ」と呼ばれるススを体に塗りつけるのも特徴的。
ヘンテコな種目数の多さと謎さ加減でメジャーな奇祭ですが、「裸祭り」の最も原初的な形態(オリジン)を残した祭りとも言えるかもしれませんね。
■日時:毎年1月第三日曜
■場所:長崎県五島市下崎山地区
■交通:JR「長崎駅」から徒歩15分「長崎港」~高速船約1時間25分「福江港」~車約15分もしくはバス約15分「崎山」~徒歩10分
惑星直列的奇跡だと勝手に思っていたw、3月7日(土)の「浦佐毘沙門堂裸押合大祭」からの、翌日8日(日)栃尾の「ほだれ祭」というまわしが、残念ながら両方とも中止に!
む、無念・・・(´;ω;`)次回土日で回せるのは2026年の予定だゴン!
わすれずに~(;_;)/~~~ pic.twitter.com/6SQviSpuHK— えちゴン (@echi_gon) February 27, 2020
上半身裸の男衆が「サンヨー、サンヨ!」の掛け声と共に押合い、一段高い所に祀ってある毘沙門天を誰よりも早く、近くで参拝しようと押し合う奇祭。我先に毘沙門天を拝もうと集まり始め、多くの民衆が押合い始めたのがきっかけなのだとか。重さ約30kgの大ローソクを持ち運ぶことから別名「大ローソク祭り」とも言われています。また、近日に開催される「ほだれ祭」も併せて要チェックです。
■日時:2022年3月5日(毎年3月第一土曜夜)※2022年は神事のみ開催
■場所:越後浦佐毘沙門堂 普光寺
■交通:JR上越線「浦佐駅」より徒歩5分
この投稿をInstagramで見る
地元で「タコさん」「蛸(たこ)大明神」として親しまれる神社で開催。境内にある舞堂(まいどう)で、裸男たちがワラで作った蛸を掲げる男を担ぎ上げ、蛸の舞いを演じた後、丸梁(まるはり)に抱きついた主役を下から大勢でクルクルと回転させる奇祭。回転の際、主役の裸男は股間を強打するので大ダメージを食らう。
その昔、速玉男命が和歌山県の熊野灘で遭難した際、大蛸に助けられて無事に吉備国(きびのくに)へと上陸。その後、この地を訪れたという故事にちなんでいるのが由来だとか。
■日時:毎年10月第三日曜
■場所:福岡神社
■交通:JR伯耆溝口駅から車で20分
ここからは全国各地の「裸祭り」を一挙にゴバっと網羅。大別すれば、荒修行や寒中稽古のような禊(文字通り水に流す)としての修行要素が強いもの、その年の吉凶を占ったり、福男を決めたりする年占の要素が強いものの二系統に分かれると言えるでしょうか。また厳密には裸祭りとは由来が異なる水祝なども併せて紹介します。
毎年正月の1月2日、春日神社(高知県大月町)で開催。裸ではなく浴衣姿の若者たちが海水をかぶるたび、見物客から歓声が上がる。約350年前の大火事がきっかけで始まった防火祈願の正月行事。
毎年1月3日に筥崎宮社(福岡県)で開催。幸運を授かるといわれる木製の玉をめぐって裸男たちが勢い水を浴びながら、激しい争奪戦を繰り広げます。玉取祭とも。
毎年1月7日に、福満虚空藏菩薩圓藏寺(福島県柳津町)の本堂で開催。午後8時30分の一番鐘の音を合図に下帯ひとつの裸男たちが113段の石段を駆け上がり、堂内にある麻縄をよじ登ります。男性であれば年齢問わず参加OK。
■お祭り開催情報のページはこちら
毎年1月20日に、八坂神社(熊本県上津深江)で開催。神事の後、ほら貝の合図で裸男たち30人が朱塗りの御輿を担いだまま冷たい海に飛び込みます。その昔、山伏が海でみそぎをして病魔を退散させたのが始まりなんだとか。
毎年2月3日に、宝光院(ひだりめ不動、岐阜県大垣市野口)で開催。不動尊の御布札を身にまとった心男を中心に、裸男たちが杭瀬川の流れで厄をはらう「みそぎ川渡り」を行います。
毎年2月の第3土曜に開催される久井稲生神社で開催される広島県唯一の裸祭り。無病息災を願って300余名の裸男たちが2本の御福木を奪い合います。
毎年2月11日に、大原商店街(岩手県一関市大東町大原)ほかで開催。厄年の裸男たちが町中を走り抜け、桶を持って待ち構えた人々に水を浴びせかける火伏せの祭り。
■お祭り開催情報のページはこちら
毎年2月11日、新潟県魚沼で開催。猿田彦、天鈿女命、山伏、神官、巫女、婿、裃を着た雑色が町内をねり歩いた後、婿が御神水を頭から掛けてもらう「水祝の儀」を行います。うまいもの市やはと市も同時開催。
雪中花水祝 https://t.co/C0bSKkoKqg pic.twitter.com/0wEotq5BsM
— 三友組 (@mitomogumi310) February 11, 2019
毎年7月15日、八雲神社(三重県河芸町一色地内)で開催。ふんどし姿の裸男たちが3回もみ合い、最後は直径90cmほどの「たんぼざる」を奪い合い、豊漁と安穏無事を祈願します。
毎年7月第4日曜、猪鼻熊野神社(埼玉県秩父市)で開催。ふんどし姿の裸男たちが甘酒を掛け合う奇祭。
毎年9月23・24日に、千葉県のいすみ市(旧大原町)で開催。23日には十数基もの神輿が太平洋に突進しもみあい投げる「汐ふみ」を行い、24日には18基の神輿が2基並んで大原小学校の校庭で競争する「大別れ式」を行います。関東三大奇祭とも。
旧暦8月10日直前の土・日曜、矢奈比賣神社(見付天神社、静岡県磐田市)で開催。浜辺で身体を清める「浜ごり」や腰蓑を着けた裸男たちが狂喜乱舞する「鬼踊り」が行われます。
毎年9月の最終土曜に、若宮八幡宮(群馬県みなかみ町)で開催。ふんどし姿の若い裸男たちが「ヤッサ、ジンジューロー」の掛け声で境内を練り歩いた後、本殿を廻り、最後に本殿によじ登って鈴の縄を切ります。
毎年9月下旬または10月上旬の土曜日に、七久里神社(長野県飯田市山本)で開催。裸の青年が大桶を頭上で振りながら、三国煙火の火の粉の下で舞います。南北朝時代、南朝の宗良親王を慰めるために始まった鎮魂祭なのだとか。
毎年11月3日、熊野神社(兵庫県丹波市)で開催。子ども相撲の奉納や裸奉納のほか、こけら御供や福引餅まきが行われます。
毎年12月31日~1月1日、諏訪神社(秋田県一日市)で開催。冷水で水ごりをして体を清めた裸男たちが元旦除夜の鐘を合図に樽御輿を担ぎ、町内の各神社を参詣します。昔の修験者の荒修行の名残ともいわれています。
夏といえばお祭り!お祭りといえば盆踊り!
お祭りに詳しい方でも、まだまだ知らない盆踊りが全国にはたくさんあるはずです。
本格的に夏が到来した今、全国の盆踊り20選をご紹介します。
盆踊りとは、先祖の供養を目的としたお盆の時期の踊りです。やぐらを囲んで輪になり、太鼓や笛の音に合わせて踊る楽しいイベントなので、目的が先祖の供養だということを知らない方もいるでしょう。今年の盆踊りは、命を繋いでくれた先祖にも想いを馳せながら、楽しく踊って夏を楽しんでください!
それでは早速、おすすめの盆踊りをエリア別にご紹介していきます!
さっぽろ夏まつりは、短い夏を思い切り楽しむ北国最大級のお祭りです。北海盆踊りが有名ですが、約1カ月の間、札幌の中心地に出現する国内最大級のビアガーデンも有名です。
さっぽろ夏まつりは1954年に始まりました。当初は中島公園がメイン会場で、ボート祭り・盆踊り・花火大会・ほたる狩り・七夕祭りなどが行われていました。1957年からは大通公園に会場を移し、1959年には大通6丁目に「ビアガーデン」が初登場しました。
さっぽろ夏まつりの見どころは、なんといっても北海盆踊りです。北海盆踊りは、北海道で広く親しまれている盆踊りです。第1回さっぽろ夏祭りから登場しており、およそ1週間にわたって催されます。今では海外からの観光客も増え、国際色豊かな盆踊りとして盛り上がりをみせています。全開催期間の1ヵ月の間に100万以上が訪れる、言わずと知れた北海道の一大イベントです。
日程:7月19日(金)~8月16日(金)
場所:大通西2丁目~11丁目
アクセス:地下鉄南北線・東西線・東豊線「大通」下車すぐ
盆踊りスポット:大通公園西2丁目(北海盆踊り会場)
ビアガーデンの会場内は全席禁煙です。喫煙は各会場の喫煙ブースを利用しましょう。
西馬音内盆踊りは、日本三大盆踊りの一つに数えられる歴史の長いお祭りです。毎年8月16日から18日に開催されます。人口約2万人の小さな町に、3日間でおよそ10万人の観光客が訪れます。
西馬音内盆踊りは、正応年間(1288~1293年)に蔵王権現(現在の西馬音内御嶽神社)の境内で行われていた豊作祈願の踊りが起源だと言われています。慶長6年(1601年)に西馬音内城主小野寺茂道一族が滅び、土着した遺臣たちが君主を偲んで行うようになった亡者踊りと合流したとされています。その後、天明年間(1781~1789年)に現在の本町通りに移り、今日に至るまで継承されてきたと伝えられています。
西馬音内盆踊りは連日夕方から夜遅くまで行われます。秋田三大盆踊りに数えられ、優雅で流れるような踊りが特徴です。お囃子も、太鼓ではなく笛がメインとなっています。西馬音内盆踊りには、音頭とがんけの2種類の踊りがあります。音頭は手の振りも足さばきも静かで特に優雅です。がんけは「亡者踊り」の要素が強く歌詞や節回しに哀調が漂います。
日程:8月16日(金)~8月18日(日)
場所:秋田県羽後町西馬音内
アクセス:JR奥羽本線湯沢駅から羽後交通西馬音内行きバスで25分、体育館前下車、徒歩5分(本町通り)
盆踊りスポット:本町通り
観覧席には予約受付分と当日販売分があります。詳しくは羽後町役場ホームページの「西馬音内盆踊り観覧席案内」をご覧ください。
毛馬内の盆踊りは、450年もの歴史がある盆踊りです。国重要無形民俗文化財に指定されており、秋田県の三大盆踊りにも数えられています。
毛馬内の盆踊りは遅くとも江戸時代中期には始まっていたと言われています。昭和初期までは盆踊りに唄が付いていましたが、唄い手が途絶えたことから、現在は太鼓と笛の囃子だけで踊っています。
毛馬内の盆踊りは、情緒豊かで優雅な踊りが魅力です。町内路上に篝火を焚き、周りに細長い輪となって踊る姿はなんとも風情があります。秋田県三大盆踊りの一つに数えられる毛馬内盆踊りは、大太鼓と笛の囃子で踊る「大の坂」と、無伴奏で唄のみで踊る「甚句」の二つで構成されています。二つともかがり火を囲んで踊る輪踊りで、常に内側を向いて踊るのが特徴です。
日程:8月21日(水)~8月23日(金)
場所:鹿角市十和田毛馬内
アクセス:JR花輪線「鹿角花輪駅」からバス30分で「毛馬内上町」下車後徒歩5分
盆踊りスポット:毛馬内BON通り
一般客の参加も受け付けていますが、衣装の貸し出しはしていないので、各自で浴衣などを準備しましょう。
おわら風の盆は、富山市南西部の山あいにある越中八尾で300年余受け継がれてきた踊りです。毎年9月1日から3日にかけて行われます。
おわら風の盆の起源は、江戸時代元禄期に遡ります。伝承によると、町外に流出していた「町建御墨付文書」を町衆が取り戻したことを喜び、三日三晩踊り明かしたことに由来するそうです。
おわら風の盆の唄と踊りは叙情豊かで気品高く、哀調の中に優雅な趣があります。昔ながらのまち並みに数千のぼんぼりが立ち並び、三味線や胡弓、太鼓の音に合わせて唄や踊りに興じる様子は幻想的です。町流しは各町内11ヶ所で行われ、八尾小学校グランドの演舞場では保存会各支部による有料の演舞会も行われます。
日程:9月1日(日)~9月3日(火)
場所:富山県富山市八尾町上新町
アクセス:JR富山駅からJR高山本線越中八尾駅まで電車で約25分
JR富山駅からバスで約45分
北陸自動車道富山西ICから車で約20分
北陸自動車道富山ICから車で20分
盆踊りスポット:各町内と富山市立八尾小学校グラウンド(風の盆「おわら演舞場」)
風の盆「おわら演舞場」の演舞会は有料となっています(指定席3600円、自由席2100円)。
念仏踊りとは、念仏を唱えながら踊る日本の伝統芸の一つです。数ある念仏踊りの中でも、長野県阿南町の和合の念仏踊りは特に有名で、平成26年3月10日に国の重要無形民俗文化財に指定されました。
和合の念仏踊りは、寛保2年(1742年)に15代目金吾(雷公五良助)が江戸へ免訴願いに出た際、帰り道に習い覚えた踊りを村人に伝えたことが起源だとされています。踊りの形が遠州の大念仏とよく似ていることから遠州から伝えられたという説もあり、詳細は定かではありません。
和合の念仏の見どころは、そのほとばしるエネルギーです。初めはゆったりと厳かな雰囲気ですが、次第に激しさを増していきます。ヤッコが長い竹の先に付いたチガヤをぐるぐると回し、6~7人の者が太鼓を打ち、カネを鳴らし、ヒッチキと呼ばれる踊り手が互いの体をぶつけ合いながら裸足で飛び跳ねます。踊り手のエネルギーが見る者を圧倒します。
日程:8月13日(火)~8月16日(金)
場所:長野県阿南町和合
アクセス:三遠南信自動車道飯喬道路天竜峡ICから40分
盆踊りスポット:阿南町和合 林松寺、宮下家、熊野社
和合地区は山の奥深い場所に位置しているので、訪れる際は移動手段を確保しておきましょう。
新野の盆踊りは、長野県下伊那郡阿南町の新野地区に伝わる盆踊りで、国の重要無形民俗文化財に指定されています。毎年8月14日から16日にかけて夜通し行われます。
享禄2年(1529年)に瑞光院が建立された際、祝いに来た三河国振草村の村人による踊りを見て、新野の住民にも盆踊りが定着したというのが最も古い記録です。現在の形になる前は、親類縁者や村人らが新盆の家の庭先をまわり、精霊を慰めるために踊っていたと言われています。
盆踊りといえば楽器に合わせた踊りが一般的ですが、新野の盆踊りは、三味線・笛・太鼓といった鳴り物を一切使いません。櫓の上にいる音頭取りの「音頭出し」と、その下で踊る踊り子の「返し」の声だけで踊りが進められる素朴な雰囲気が魅力です。
日程:8月14日(水)~8月16日(金)
場所:長野県下伊那郡阿南町新野
アクセス:中央自動車道 飯田ICから国道151号線阿南町方面へ(約1時間)
盆踊りスポット:下伊那郡阿南町新野の中心地にある市神の祠
盆踊りは夜9時から翌朝6時まで夜通し行われます。体力と相談して適宜休憩を取りましょう。
郡上踊りは岐阜県郡上市八幡町の盆踊りで、日本三大盆踊りに数えられます。7月中旬から9月上旬にかけて30夜以上にわたって踊られます。特に8月13~16日は朝まで踊り続ける「徹夜おどり」が行われることから、熱気は最高潮に達します。
令和元年度の郡上おどり 開幕やよ〜♪
9月7日の踊り納め迄の約30晩 思いっきり楽しみましょうねっ☆
郡上おどりは「参加して楽しむ」踊り。年齢も性別も国籍も関係無し!はじめての方でも見様見真似で楽しんどくれ〜
(≧∀≦)#郡上八幡 #郡上おどり #郡上踊り pic.twitter.com/mVm1sn9QET— およしちゃん (@oyoshi_gujo) July 13, 2019
「郡上の八幡出てゆく時は、雨も降らぬに袖しぼる」の歌詞で知られる郡上踊りは、約420年の歴史があります。江戸時代に、士農工商の身分に関わらず心の安定と融和を図るために奨励され盛んになったと言われています。
郡上踊りの最大の魅力は観るだけでなく参加できるという点です。地元の人も観光客も、老若男女が一緒になって踊ります。また、8月13日から16日までの4日間の「徹夜おどり」も見逃せません。
日程:7月13日(土)~9月7日(土)※8月13~16日は「徹夜おどり」
場所:岐阜県郡上市
アクセス:東海北陸自動車道を郡上八幡ICで降りてすぐ東側の市街地
盆踊りスポット:会場は毎回変わるので要確認
郡上踊りは会場が毎回変わります。参加日ごとに確認するようにしましょう。
綾渡は山あいに点在する小さな里です。綾渡夜念仏と盆踊りは、綾渡の里にある平勝寺を中心に行われます。平成9年に国の重要無形民俗文化財に指定されました。
夜念仏は、新仏のある家を訪れ、霊を慰めるために余興として手踊り(盆踊り)を踊る盆の行事です。かつてはさまざまな地域で行われていましたが、今も伝わるのは綾渡だけです。
綾渡の夜念仏と盆踊りは仏事です。月明かりの中、静かに念仏を唱和する声が、鉦(かね)の音とともに流れます。星空の下、無心でこの念仏の声に聴き入れば、言葉では言い表せない気持ちになるでしょう。
日程:8月10日(土)と8月15日(木)
場所:豊田市綾渡町奥12
アクセス:名鉄三河線「豊田市」駅より、名鉄豊田線(地下鉄伏見・上小田井方面)に乗り換え、「浄水」駅下車。コミュニティバスさなげ・足助線(百年草方面)に乗換え、「百年草」下車。
盆踊りスポット:平勝寺境内
駐車場が少ないので、乗り合いが推奨されています。また、あくまでも仏事なので、ストロボを使用した撮影(フラッシュなど)は控えましょう。
徳山の盆踊りは、「鹿ん舞」「ヒーヤイ」「狂言」の3つで構成されます。古歌舞伎の初期の仕組みを残し、動物が登場するなど地域の特色にも富んでいることから、国の重要無形文化財に指定されています。
文献がなく祭りの起源は定かではありませんが、徳山の盆踊りで行われる狂言で現在残っている一番古い台本は宝暦9年(1759年)と記されています。1987年に国の重要無形民俗文化財に指定されました。
鹿に扮した少年らが境内に繰り込み跳躍して踊る「鹿ん舞」と、少女たちが一文字笠を被り扇を持って舞う古風な小歌踊り「ヒーヤイ」が見どころです。伝統がしっかりと子供たちに受け継がれている様子を見ることができます。
日程:8月15日(木)
場所:静岡県榛原郡川根本町徳山2893
アクセス:大井川鐵道駿河徳山駅から徒歩10分もしくは東名高速相良牧之原ICから48km
盆踊りスポット:徳山浅間神社
特設の駐車場はないようなので、車で来場する際はあらかじめ近隣の駐車場を探しておきましょう。
有東木の盆踊りは、男踊りと女踊りに分かれて交互に踊る、中世を思わせる古風な盆踊りです。現在伝承している踊りは、男踊り10演目、女踊り15演目です。伴奏は太鼓のみで、踊り手が輪になってササラやコキリコといった古い楽器を打ち鳴らしながら歌い踊ります。
国指定重要無形民俗文化財
「有東木の盆踊り」
2018年8月14日(火)・15日(水)
18時~深夜
東雲寺
静岡市葵区有東木776
盆に先祖を迎え、男踊りと女踊りで踊りあかし、華麗な灯篭が出て、最後にムラの辻まで踊り先祖を送り出すhttps://t.co/WeZkLmavLx pic.twitter.com/pqwfk9uCXp— 静岡商工会議所 広報室 (@shizuoka_cci) August 14, 2018
同種の踊りを伝える平野地区の盆踊り太鼓に記された修理記録から、少なくとも享保7年(1722年)には今のような盆踊りが行われていたと考えられています。有東木と平野に伝わるような男女別々に踊る盆踊りは、江戸時代の初期にまで遡ることができます。かつては合計100種を超える歌詞が伝承されていました。
二晩踊り明かす最後の演目「なぎなた踊り」が見どころです。この踊りだけ、二列になって向き合って踊ります。最後の踊りということもあり曲調は力強い一方で、寂しげな旋律も響きます。有東木の人々にとって、盆踊りは先祖とともに踊るものです。見ている側にもそうした踊り手の想いが伝わってきます。
日程:8月14日(水)~8月15日(木)
場所:静岡市葵区有東木
アクセス:静岡よりバスで約50分、終点有東木下車
盆踊りスポット:東雲寺境内
市街地から遠く、宿泊施設はないので、車での来場がおすすめです。
中野駅前大盆踊り大会は、有名芸能人をゲストに招くなどして、昨年大きな話題を呼びました。盆踊りの伝統を継承しつつ新しい取り組みにも挑戦する注目の盆踊り大会です。
この投稿をInstagramで見る
今年で第7回を迎える中野駅前大盆踊り大会は、歴史こそ浅いですが、多くのメディアに取り上げられる今注目の盆踊りです。ゲストも豪華で、昨年はDJ KOO、はるな愛を招き、会場は大いに盛り上がりました。
なんといっても豪華なゲスト陣の盆踊りが見どころです。今年のゲストは、高橋洋子、DJ CELLY、DJ KOOの参加が発表されています。間違いなく盛り上がるでしょう。
日程:8月11日(日)~8月12日(月・祝)
場所:東京都中野区中野4丁目10-2
アクセス:JR中央線 、JR総武線、東京メトロ東西線「中野」駅より徒歩5分
盆踊りスポット:中野セントラルパーク内 パークアベニュー
混雑に注意して参加しましょう。
六本木ヒルズ盆踊りは、毎年8月に六本木ヒルズアリーナで行われます。オリジナルの「六本人音頭」を始め、「ドラえもん音頭」や「東京音頭」など、さまざまな音楽に合わせて踊りを楽しむことができます。
六本木ヒルズ盆踊りは、やぐらを囲んで踊る本格的な盆踊りです。その歴史は意外と長く、今年で開催17回目を迎えます。
見どころは、やぐらを囲んで踊るオリジナル盆踊り曲の「六本人音頭」。六本木ヒルズに囃子の音色が響き渡り、夏の風物詩を楽しめます。また、六本木ヒルズ内の飲食店によるこの日限りのオリジナル屋台も好評です。各レストランの個性が光る自慢のメニューに舌鼓を打ちながら、ヒルズの夏を堪能しましょう。
日程:8月23日(金)~8月25日(日)※昨年以前から推測
場所:東京都港区六本木6-10-1
アクセス:六本木駅徒歩0分 麻布十番駅徒歩5分
盆踊りスポット:六本木ヒルズアリーナ
2019年の開催情報はまだ発表されていないので、参加する場合は事前に公式ホームページを確認してください。
高円寺阿波踊りは町おこしのために始まった行事ですが、今や東京の夏の風物詩になりました。阿波踊りの期間中、大勢の踊り手と観客の熱気に町が包まれます。
高円寺阿波踊りは、1957年に「徳島の阿波踊り」を参考にして「高円寺ばか踊り」として始まりました。その後、都内に住んでいる徳島県出身者から本場の阿波踊りを教わりつつ規模が拡大していき、1963年から現在行われている「東京高円寺阿波踊り」の名称になりました。
高円寺阿波踊りの見どころは、なんといってもその規模の大きさです。2日間で1万人を超える踊り手が舞い、観客は延べ100万人ほどにもなります。本場徳島の阿波踊りに次ぐ、東日本最大規模の阿波踊りです。
日程:8月24日(土)~8月25日(日)
場所:東京都 杉並区高円寺北、高円寺南
アクセス:高円寺駅周辺
盆踊りスポット:高円寺駅周辺に南北に展開する8演舞場
大変混雑するお祭りです。お子様連れは注意しましょう。
新島の大踊りは、東京都新島村本村と若郷に伝承される盆踊りの一種で、それぞれ盆に踊られています。お囃子は一切無く全て肉声で、踊りと調子を合わせて唄われます。
流人踊りの踊り手。待機中〜、今から新島大踊り、ワクワク。 pic.twitter.com/mP1ytEkdGi
— 馬喰町バンド (@bakurochoband) August 15, 2014
新島の大踊りは室町時代に新島に伝わったとされています。お囃子などの伴奏はなく、肉声による唄のみで、その声の調子に合わせて踊ります。盆の精霊供養のため、江戸時代からは島役所・お寺の前で踊られるようになりました。現在も国の重要無形民俗文化財として受け継がれています。
踊り手はみな男性で、カバと呼ばれる赤や紫の布を長く垂らした笠をかぶり、生の唄に合わせて踊ります。カバは本村では紫色、若郷では赤色です。
日程:8月14日(水)~8月15日(木)
場所:東京都新島村長栄寺、同若郷妙蓮寺
アクセス:竹芝桟橋から高速船で2時間20分、大型船で10時間35分
調布飛行場から小型機で35分
盆踊りスポット:長栄寺、妙蓮寺
新島へはアクセス方法が限られているので、参加する場合は事前に綿密に計画を立てましょう。
河内音頭は、大阪八尾を代表する盆踊り音頭です。1961年に鉄砲光三郎の『鉄砲節河内音頭シリーズ』が100万枚を超える大ヒットを記録したことにより一躍有名になりました。
現在の河内音頭は、河内の北部(現大阪府交野市周辺)で唄われていた「交野節」をアレンジした「歌亀節」が原型とされています。第二次世界大戦後は、時代の変遷とともに、浪曲やジャズ、フォークといったさまざまな音楽の要素を取り入れて、現在も進化を続けています。
河内音頭には楽譜がなく、唄いたい歌詞を自由にアレンジし楽曲に乗せて聴かせます。最近ではギターやキーボードを導入するといった工夫もされ、現代の感覚に合った躍動的でリズム感のある踊りが聴衆を楽しませてくれます。
日程:9月8日(日)
場所:大阪府八尾市西久宝寺323
アクセス:久宝寺駅より1.2km、久宝寺口駅より1.2km
盆踊りスポット:久宝寺緑地(陸上競技場・軟式野球場)
観覧時の注意点
1日のみの開催です。参加を希望する場合は早めに予定を立てましょう。
普段静かな十津川村の夜が、年に1度だけ賑わいを見せるのが盆踊りです。現在8つの集落で行われていますが、そのうち小原・武蔵・西川の3地区で特に「大踊り」と呼ばれる盆踊りは、平安時代末期に広まった踊念仏が元となっています。
十津川武蔵の「大踊り」、ついにクライマックス!と思ったら「じゃ、第一部みたいなのが終わりで、とりあえず中入りってことで!」と司会の方。なんて元気さ!!47都道府県の無数の市町村に、きっと無数にある素晴らしい踊りを知りたくなりました。 pic.twitter.com/w2ayKYpB8H
— d design travel (@d_design_travel) August 14, 2016
十津川の大踊りは、平安時代末期に広まった踊念仏がルーツです。室町時代に流行した風流踊りの流れを汲んでおり、山あいの村に生きる人々のエネルギーが伝わってきます。国の重要無形民俗文化財に指定されています。
華麗な扇の舞や力強い掛け合いが圧巻です。美しい房を付けたバチで太鼓を打ったり、切子灯籠を下げた笹竹を持ったり、扇を持ったりと、皆が盛大に踊ります。
日程:8月13日(火)~8月15日(木)
場所:吉野郡十津川村
アクセス:小原・武蔵/南阪奈道路葛城ICから約2時間30分、西川/南阪奈道路葛城ICから約3時間
近鉄大和八木駅から十津川温泉行き、新宮行きバスで約4時間(目的地によって異なります)
盆踊りスポット:小原、武蔵、西川の3地区
公共交通機関を使われる方は、いずれの地区も市街地から遠くバスの運行本数が少ないことに注意してください。上記のアクセス方法は一例です。
瀬戸内海に浮かぶ名勝である岡山県笠岡市の白石島には、白石踊りという特有の盆踊りがあります。いくつもの型の踊りが、謡い手と太鼓を中心に同時に輪をなして広がります。白石踊りは先祖供養のために踊られるだけでなく、雨乞いや雨喜びの感謝踊りの役目も担っています。
白石踊りは、瀬戸内海で行われた源平水島合戦の戦死者の霊を弔うために始まったとされていますが、讃岐・塩飽本島に発生した念仏踊が形を変えて江戸時代に伝わってきたという説もあります。1976年に国の重要無形民俗文化財に指定されました。
優美な踊りが見事です。一つの口説き(音頭)に合わせて何種類もの型で踊られます。男踊・女踊・娘踊(月見踊)・笠踊・奴踊・扇踊など、13種類の踊りが伝わっています。
日程:8月13日(火)~8月16日(金)
場所:岡山県笠岡市白石島
アクセス:JR笠岡駅から笠岡港まで徒歩約7分、笠岡港から普通船約35分(高速船約20分)
盆踊りスポット:白石島の公民館前広場
島への交通手段は船のみです。
「えらいやっちゃ、えらいやっちゃ、ヨイヨイヨイヨイ」という掛け声でおなじみの阿波踊り。本場徳島の阿波踊りは日本三大盆踊りの一つに数えられ、毎年延べ130万人以上が来場する、日本最大規模の阿波踊りです。
400年以上の歴史を持つ阿波踊りですが、起源は定かではありません。一節には、天正14年(1586年)に徳島城が竣工した際、当時の阿波守・蜂須賀家政が入城したことが始まりとされています。しかし、この説には疑問も多く、現在は盆踊りが「組踊り」「ぞめき踊り」「俄」といった民衆芸能の影響を受けながら形作られてきたとする説も有力です。
阿波踊りのハイライトである総踊りは圧巻です。多数の連(阿波踊りのグループ)が舞い踊り、会場の熱気は最高潮に達します。まさに壮観のフィナーレで、熱気溢れる大迫力の踊りは、最後まで目が離せません。
日程:8月12日(月)~8月15日(木)
場所:徳島県徳島市
アクセス:徳島駅前が会場です
盆踊りスポット:徳島駅前周辺
徳島駅および会場周辺は車でも行かれますが、阿波踊りの時間帯は会場周辺に交通規制が敷かれます。近隣駐車場及び臨時駐車場を利用しましょう。
国東半島の北に位置する美しい小島、姫島。西日本を代表する島の「姫島盆踊り」は人気があり、お盆にはたくさんの観光客で賑わいます。「坪」と呼ばれる数ヶ所の会場を、島内各地区の踊りが次々と通り過ぎていく様はとても絵になります。風流で華やかな真夏の仮装舞踏会は、見る人を飽きさせません。
姫島盆踊りは鎌倉時代の念仏踊りにルーツがあり、伝統踊りと創作踊りに分けられます。伝統踊りには、キツネ踊り、アヤ踊り、銭太鼓(ぜんだいこ)、猿丸太夫(さるまんだゆう)があり、地区の子供達や一般の人々によって踊り継がれています。
一番の見どころはキツネ踊りです。島の子供たちが装う子ギツネたちが登場すると、観客は大喝采。子ダヌキチームも負けじと笑いを誘います。他にも花魁姿が愛らしい少女たちや、情熱的な青年男女のアヤ踊りも必見です。
日程:8月14日(水)~8月15日(木)
場所:大分県東国東郡姫島村
アクセス:大分空港より車で45分、伊美港から姫島村営フェリーで20分、姫島港下船すぐ
盆踊りスポット:姫島村中央広場(フェリー広場)と各地区盆坪
国東市の国東港伊美地区と姫島港との間には、姫島村営フェリーの「姫島丸」が就航しています。姫島盆踊り期間中は、終了時刻まで臨時便が運航されます。
1000年以上の歴史を誇る山鹿温泉の山鹿灯籠まつりで披露されるのが千人灯篭踊りです。幾重にも重なる灯の輪が、見る人を幻想的な灯りの世界へ誘います。
灯篭まつりの「千人灯篭踊り」がありました。 pic.twitter.com/SQMhjBqQHo
— eizo_desk_test (@eizo_desk_test) October 16, 2017
千人灯篭踊りの起源は室町時代に遡ります。この時代、山鹿の伝統工芸品である「山鹿灯籠」を頭に掲げた女性が舞い踊る「山鹿灯籠踊り」が誕生し、祭りの代名詞ともいえる「千人灯籠踊り」が生まれました。
山鹿灯籠まつりのハイライトは、フィナーレを飾る千人灯籠踊りです。女性たちが灯籠を頭に乗せ、輪になって優雅に踊ります。千の灯りが舞う様子は実に幻想的です。
日程:8月15日(木)~8月16日(金)
場所:熊本県山鹿市山鹿
アクセス:菊水ICを出て県道16号を経由し約10km (約70分)
JR新玉名駅から九州産交バス(約50分)、山鹿バスセンター下車
盆踊りスポット:山鹿小学校グラウンド
公共交通機関で来場する場合は、バスの本数も限られているので、事前に詳細を確認しておきましょう。
いかがでしたか?日本各地にさまざまな盆踊りがあることをお分かりいただけたかと思います。夏を思い切り楽しみたいという方!この夏の思い出にひとつ、盆踊りはいかがでしょうか?
東北6県では8月第1週に各県を代表するお祭りが開催され、どのお祭りも何十万人もの観光客が訪れます。そして東北の人々は全力をかけてお祭りで短い夏を楽しむのです。
ただ、6県でほぼ同時期にお祭りが行われる為「どう巡ったら良いのか」を考えるのがかなり難しい…(プランを考えるのが旅行の一番の醍醐味でもありますが)
オマツリジャパン内でも「今年は誰がどのお祭り行くつもりなのか?」という会議が開催される程、悩ましくも魅力的な東北の夏祭り。
今回は各県のお祭りを紹介しつつ、筆者が幾つかルートを考えてみました。あぁー早く8月来ないかな!

すでに他の記事にも登場する夏祭りの代名詞とも言える「青森ねぶた祭」。毎年200万人を超える人出で盛り上がります。ねぶた囃子に合わせては「ラッセーラ」の掛け声でハネト達がねぶたの周りを跳ねながら進んでいきます。
夜の道を進む幻想的なねぶたとハネト達の熱気が青森市の夏の夜を盛り上げます。ちなみにハネト達は衣装の様々な箇所に鈴を付けて跳ねており、激しく跳ねるとその鈴が落ち、その鈴を拾うと幸運になると言われています。
画像参照元:donapizza / Shutterstock.com
【2019年開催情報】
日程:8月2日(金)〜8月7日(水)
スケジュール:ねぶたの巡行時間は下記の通り
8月2日(金)〜8月6日(火) 19:10〜21:00
8月7日(水) 13:00〜15:00
場所:青森市の中心街
アクセス:JR青森駅
東北の夏祭りのトップバッターを務めるのは岩手県のさんさ踊り。もともと岩手県内各地で踊られていた伝統さんさ踊りが一堂に集まるお祭りです。
「サッコラチョイワヤッセ」という独特のかけ声と共に踊り手たちが盛岡の街を進んでいきます。各日程の最後には一般の方も参加可能な企画もあり、誰でも楽しめるお祭りになっています。
ちなみにさんさ踊りは「最も多い数の和太鼓の演奏」としてギネスにも登録されています。最終日の4日(日)には登録された数千人の太鼓が一堂に集まるパレードも。

画像参照元:wikipedia
【2019年開催情報】
日程:8月1日(木)〜8月4日(日)
スケジュール:18:00〜21:00
場所:岩手県盛岡市
アクセス:JR盛岡駅から徒歩15分
6つのお祭りの中でも特に幻想的なお祭りがこのお祭り。
その年の邪気払いと豊作を祈願して、稲穂に見立てた竿燈が300本近い秋田の夜を盛り上げます。
この竿燈は長さが10メートルを超えるものもありますが、体の様々な場所でバランスを支えその技を競い合います。
支える技は「竿燈妙技」と言われて、各団体はその難易度を競い合います。
ちなみに、竿燈の竿は特殊な作りになっており通常よりも遥かにしなるようになっています。
初めて目にする方はそのしなり具合に驚かれるかと思います。

画像参照元:wikipedia
【2019年開催情報】
日程:8月3日(土)〜8月6日(火)
スケジュール:18:00〜21:00
場所:秋田県秋田市
アクセス:JR秋田駅
山形県の県花でもある「紅花」を飾った笠を持って1万人が踊る山形県最大級のお祭り。
元々の正調踊りによる集団美と各地の踊り手たちの趣向を凝らした創作踊りが相まって
見る人を飽きさせない一大パレードとして盛り上がります。
山笠まつりで歌われる「山笠音頭」の掛け声「ヤッショ、マカショ」は大正時代の灌漑工事の際に
作業員たちが調子を合せる為に歌った掛け声が源流とされています。

【2019年開催情報】
日程:8月5日(月)〜8月7日(水)
スケジュール:18:00〜21:30
場所:山形県山形市
アクセス:JR山形駅
「世界一美しい和紙の祭典」であるこのお祭りは東北6県の花を飾るお祭り。市内中を和紙で作られた七夕飾りが彩ります。
七夕飾りは一つ一つ手作業で作られており、毎年お店ごとに半年かけてデザインから飾りまでを作り上げます。どの七夕飾りも趣向を凝らして作られており見ていて飽きることがありません。
「なぜ七夕なのに8月なのか?」それは、元々七夕行事は旧暦7月7日に開催されていたからです。暦が新暦に変わった後も仙台七夕まつりは古くからの伝統を受け継ぐために8月に開催しています。

【2019年開催情報】
日程:8月6日(火)〜8月8日(木)
スケジュール:18:00〜21:30
場所:宮城県仙台市
アクセス:JR仙台駅
重さ2tもある「日本一のわらじ」を担ぐこのお祭り。元々は、2月に福島市の信夫三山の羽黒神社で行われる「暁まいり」で、仁王様のわらじとして2tのわらじ片足を奉納していました。
昭和の時代からは、夏にもう片足を奉納し通年で両足分を奉納することでより一層の健脚を祈願することを目的に始まりました。お祭りの日には、大わらじを中心としたパレードが開催され、大いに盛り上がります。
そ~れ、ワッショイ、ワッショイ!
大わらじが高らかに担ぎ上げられ、国道13号を闊歩する!#福島わらじ祭り pic.twitter.com/oHX1iQoELt— sing 7/7東和ロードレース (@singlikens) 2014年8月1日
【2019年開催情報】
日程:8月2日(金)〜8月4日(土)
スケジュール:6:15~21:15、土曜は10:00~21:05(※2018年情報参考)
場所:福島県福島市
アクセス:JR福島駅
トップ画像:YOHEI TAKASHINA / Shutterstock.com
先日、奇祭&温泉の旅行計画を立てていたら、温泉むすめなるものを発見しました。日本全国の有名な温泉地がキャラクター化されているようでして。最近は戦艦でも動物でも何でも擬人化される世の中なのですね。そして確信したのです。これは近い将来、奇祭の擬人化、「奇祭むすめ」もあり得るなと。氷瀑ちゃんや牛鬼ちゃん、ボゼ美など、妄想が止まりません。
どうも。奇祭ハンターのまっくです。というわけで全国の奇祭がキャラ化される未来に備え、独断と偏見で全国の都道府県からおすすめの奇祭を選び、「全国奇祭47リスト」を作成しました。暫定メンバーなので、順次更新していく予定です。あなたの押しフェスを見つけるのに役立ててもらえると幸いです。

(氷瀑祭り)
北海道 氷瀑祭り/天狗の火渡り(7月・9月)/イオマンテ/オッパイ山祭り/まりも祭り/北海へそ祭り

青森県 はげ頭吸盤綱引き/キリスト祭/おこもり/騎馬打毬
岩手県 すみつけ祭り/蘇民祭/大東大原水かけ祭り/チャグチャグ馬コ/あわしま・こんせい まぐわい祭/水しぎ/けんか七夕/鬼剣舞/又兵衛祭
宮城県 米川の水かぶり/石巻アンバサン/火伏せの虎舞/全国こけし祭り
秋田県 六郷の竹打ち/なまはげ柴灯祭り/天空の不夜城/牛乗り・蜘蛛舞/亡者踊り(西馬音内盆踊り)/飾山ばやし(角館祭り)/金澤八幡宮伝統掛唄大会
山形県 やや祭り/加勢鳥/人間将棋/小玉川熊祭り/化け物祭/日本一の芋煮会/豊烈神社の打毬
福島県 高田大俵引き/高柴デコ祭り(高柴ひょっとこ踊り・高柴七福神踊り)/相馬野馬追い/七日堂裸参り/飯坂けんか祭り/松明明かし/木幡の旗祭り/会津のかんしょ踊り

茨城県 マダラ鬼神祭/馬出し祭/小田祇園祭(大獅子VS神輿)/つく舞/タバンカ祭/大洗あんこう祭/古河提灯もみ/悪態祭り/西塩子の回り舞台(3年に一度)
栃木県 まゆ玉市/間々田のジャガマイタ/那須殺生石・御神火祭/御神酒頂戴式/山あげ祭/じかたまじない/ど田舎にしかた祭り/悪口祭り/強卵式
群馬県 鳥追い祭り(どんと焼き)/春駒祭り/湯かけ祭/吉井どろんこ祭り/渋川へそ祭/ヤッサ祭り/猿追い祭/老神温泉大蛇まつり

埼玉県 ジャランポン(葬式祭り)/平方のどろいんきょ/出来島あばれ祭り/甘酒こぼし(猪鼻の甘酒まつり)/脚折雨乞(4年に1回)/龍勢祭り
千葉県 髭なで祭/和良比はだか祭り(どろんこ祭り)/にらめっこおびしゃ/ばか面踊り(ばか面パレード)/馬出し祭/大原はだか祭/鬼来迎/芝山はにわ祭/大根祭り(あらい祭り)
東京都 雷の大般若/水止舞/佃島念仏踊り/錦糸町の河内音頭/新島の大踊/下平井の鳳凰の舞/東京花祭り/王子の狐行列
神奈川県 チャッキラコ/かなまら祭/笠懸/お札巻き/み霊祭り/面掛け行列/山北のお峰入り

(お熊甲祭)

(杵振り花馬祭り)
山梨県 一之瀬高橋の春駒/天津司の舞/おみゆきさん/お松引き(巨大松飾)/吉田の火祭り/藤切り祭/藤木の道祖神太鼓乗り/無生野の大念仏/安産祭り
長野県 御柱祭(次回は2029年)/野沢温泉の道祖神祭り/やきもち踊り/宮田祇園祭(あばれ神輿)/神明神社例大祭お舟祭り(天狗祭り)/松本かえる祭/御舟祭り/雨宮の御神事/和合の念仏踊り/奈良澤神社大例祭(大天狗の舞)/塩嶺御野立記念祭(日本一短い奇祭)/ささらすり/別所温泉の岳の幟
岐阜県 白川郷の春駒踊り/花奪い祭(六日祭)/燈籠祭り/下呂の田の神祭(豊作予祝祭)/手力の火祭り(4月・8月)/蛭川の竿振り花馬祭り/生きびな祭/ひんここ(春・秋)/郡上踊り/池ノ上みぞぎ祭り/乞食祭り/へぼ祭り/雨宮の神事芸能(3年に一度)


京都府 鞍馬の火祭り/法界寺裸踊り/玄武やすらい祭(やすらい花)/祇園祭あばれ観音/あがた祭り/一条百鬼夜行
大阪府 一夜官女祭/四天王寺どやどや/セルフ祭/やっさいほっさい/西小路天狗祭り
兵庫県 まいそう祭り/古式追儺式/男仮装花嫁行列/愛宕の火祭り/蛇供養/灘のけんか祭り/ネッティ相撲/一つ山(60年に一度)・三つ山(20年に一度)/魚吹の提灯祭り/阿万の風流大踊小踊、内膳の火踊り、弁天祭り(淡路島)
奈良県 おんだ祭/江包・大西のお綱祭り/砂かけ祭り/鎮花祭(はなしずめの祭り、薬祭り)/蓮華会・蛙飛び行事/十津川の大踊り
和歌山県 御燈祭り/雛流し/イノブータン王国建国祭/笑い祭/那智の火祭り(那智の扇祭り)/椎出鬼の舞

鳥取県 蛸舞式神事/若桜神社祭の本面/八朔祭(赤ちゃん泣き相撲)/わかさ祭り(若桜神社祭の本面、隔年)/因幡の麒麟獅子舞
島根県 墨つけとんど/萬歳楽/布施の山祭り(隔年)/ガッチ祭/津和野弥栄神社の鷺舞い/諸手船神事/ホーランエンヤ(10年に1度)/日原の裸神輿(水神輿、きてみん祭)/鷲原の暴れ神輿/布施の山祭り(隠岐)
岡山県 西大寺はだか祭/お船曳き/護法祭/素隠居(すいんきょ)/土下座祭り/べちゃ祭り(塩生神社秋例祭)/井原鬼祭り/白石踊/大宮踊
広島県 ベッチャー祭/久井はだか祭/三次物怪まつり/壬生の花田植え/管弦祭・玉取祭(厳島神社)/小屋浦のマッカ
山口県 闘鶏踊り/通くじら祭/山口七夕ちょうちん祭り/数方庭祭/柳井金魚提灯祭り/鷺舞い/狐の嫁入り/笑い講

(阿波踊り)

福岡県 大善寺玉垂宮の鬼夜/鷽替え・鬼すべ神事/玉取祭(玉せせり)/粥占祭/柳川のさげもん/泥打ち祭/門前真舞祭(太宰府まほろば衆)/こっぱげ面/久富の盆綱曳き(黒鬼)/臼かぶり/玉せせり/おしろい祭/きせる祭/田代の風流/感応楽
佐賀県 十八夜(どてまかしょ、ジャーモン)/小友祇園祭/伊万里トンテントン祭り(伊万里くんち)/どっちゃん祭/鹿島ガタリンピック/バルーンフェスタ/天衝舞浮立/取り追う祭(12月最初の卯の日の前夜)
長崎県 ヘトマト(五島列島)/ 観櫻火宴/脇岬ケンカ祭(脇岬祇園祭)/チャンココ(五島列島)/畳破り/大宝の砂打ち(砂鬼サントーラ)/みそ五郎祭り/平戸のジャンガラ/壱岐キンニャモニャ踊り(壱岐諸島)
熊本県 火振り神事/山王さん祭り/宮地岳かかし祭/植柳盆踊り/この宮踊り/山鹿灯籠祭り/火の神祭り/臼太鼓踊り/東方組太鼓踊り/なれなれなすび踊り
大分県 修正鬼会/別府の湯ぶっかけ祭り/姫島盆踊り/ケベス祭/諸田山神社御田植祭/ひょうたん祭り/木浦すみつけ祭り(隔年)/吉弘楽
宮崎県 日向ひょっとこ夏祭り/倉岡神社のハレハレ(隔年)/ヨイマカ祭り/五ケ瀬の荒踊
鹿児島県 くも合戦/市来の七夕踊/悪石島のボゼ/ヨッカブイ/仮面神メンドン(八朔太鼓踊り)/甑島のトシドン/与論十五夜踊り(与論島)/シチョガマ・平瀬マンカイ(奄美)/諸鈍シバヤ(奄美)/キトバレ踊り・テンテン踊り・ムチモレ踊り(奄美)/ソーメンガブー
沖縄県 サングヮチャー(平安座島)/パーントゥ・プナカ(宮古島)/ムシャーマ(波照間島)/那覇大綱引き(沖縄本島)/獅子神(シーシーガナシー)
いろいろあった2018年、オマツリジャパンのスタッフがが勝手に選ぶお祭り総集編ベスト5!オマツリジャパンのメンバーもみんな大好き!シュールな「奇祭」のお祭りをまとめました!

高さ10m重さ3トン巨大松明が30本!もはや大火事のようなダイナミックファイヤー系奇祭!福島県で420年続く歴史ある日本三大火祭りのひとつ!
戦国時代、伊達藩から須賀川城を守ろうと戦死した多くの人々の霊を弔う為にはじまったお祭りです。
この火祭りは松明がとにかく巨大で、その大きな松明30本を1.5kmの道中ずっと人力で運び多くの人の力で松明を立てます。1本直立するたびに観客からは歓声が湧き上がります。
火を灯された巨大な30本の松明は、秋の夜空が昼のように明るくなるほど燃え盛り息をのむ程の大迫力です。
開催:毎年11月の第2土曜日
場所:福島県須賀川市
神社:岩瀬八幡神社、二階堂神社

悪態をつきながら山を登ったり、お供え物を奪いあったりする奇祭。
年末に鬱憤晴らしてスッキリしたい方にオススメ!このお祭りは、不満を吐き出すというガス抜きの意味あいや、悪霊や疫病を退治するといった様々な説があります。
観客達は白装束を着た13人の天狗に「バカヤロー」など普段言えないような罵詈雑言を浴びせまくります
お供え物を手に入れると幸運が訪れるとも言われていて、ふもとから山頂の神社に着くまでに16ヵ所の祠で、神官が奉納したお供え物を奪いあいます。
開催:毎年12月の第3日曜日
場所:茨城県笠間市
神社:飯綱神社

今や世界中から人が集まる、言わずと知れたピンクのお神輿が有名な奇祭。境内や周辺で販売されている「子宝飴」も有名。
「でっかいまーらー」「かなまら」という掛け声と共に、女装者たちがピンクの”あれの形”をした「エリザベス神輿」を担ぐという異様な光景が、世界的に有名なお祭りです。
性病除け、子宝、安産、商売繁盛、など性に関するあらゆるご利益があるとされているます。
若宮八幡宮内にある金山神社の祭神は、本来「ふいご(鉄などの金属の精錬で使う道具)」の神でした。「ふいご」の動きが男女の営みを連想させることから、江戸時代の川崎宿の娼婦達が性病除けと商売繁盛を祈願して神社を訪れるようになり、性の神様として崇められるようになったのです。周辺の露天はまるで出張秘宝館のようで必見です。
開催:毎年4月の第1日曜日
場所:神奈川県川崎市
神社:若宮八幡宮内金山神社

約2千人のひょっとこと、おかめときつねがキレのある腰つきで踊りまくる、世にも奇妙な奇祭。全国各地からひょっとこ踊り愛好家が集まる宮崎を代表するお祭りのひとつです。
このお祭りは、子宝祈願のため農夫婦がお稲荷様にお参りしたことから始まった「ひょっとこ踊り」が由来で、昭和59年から開催されています。
参加者がコミカルなお面をつけ、赤い着物に白いふんどし、豆絞りの手ぬぐいを被り、ユーモアなキレのある踊りで街を練り歩く様子は思わず笑いを誘います。
前夜祭では最も表現力のある踊り手を決める、ひょっとこ踊り個人戦も見どころです。
開催:毎年8月第1土、日曜日
場所:宮崎県日向市上町(駅前周辺)

シャッター商店街の活性化のために始まった、平成の奇祭。非常にカオスなお祭りとして徐々に認知度が上がっている。
「自由に参加し、自由に楽しむ」というコンセプトのもと行われている、誰でも参加可能な21世紀型のお祭りです。常識を逸脱した感性を持ったアーティスト達が繰り広げるパフォーマンスは見応えがあります。
お祭りの内容は、開催の儀式「ふんどしテープカット」から始まり、「人並べの儀式」「仮装散歩」「UFOの儀式」「インド相撲」など独特な世界観で、なんとも奇妙なお祭りとなっています。貸衣装もあるので是非参加して、思いっきり頭おかしくなってみてはいかがでしょう。
開催:未定
場所:大阪市浪速区(新世界市場)
「え? 冬のこんな寒い時期に祭りなんてないでしょう」だって?
いやいやいやいやいやいやいやいや。
むしろ、「この寒い時期だからこそ」という祭りも確かに存在するのです。
例えば冬に行われる火祭りなんて、そうですね。
どうも。奇祭ハンターのMacです。
というわけで、今回は福島県、須賀川市の奇祭にして日本三大火祭りが一角、
福島の「松明(たいまつ)あかし」をご紹介。
日本【三大】と言っても、ほかは
お松明(京都府) 、向田の火祭り(石川県能登島町)、鬼すべ(福岡県)
と諸説あり(3つ以上あるがな!)だったりするのが常なのですが……。
とにかく、「松明あかし」とは、
長さ10メートル・重さ3トンを誇る「大松明」を始めとする約30本の松明を立てて、
勢いよく燃やすという豪快なオマツリです。
<!–
関東発着:オマツリジャパン監修 「須賀川松明あかし」ツアーの詳細はこちら
–>
早速、行ってみましょう。
新宿からバスに乗ること3時間。福島県の須賀川市にやってきました。

法被を着た人が集まっていますが、松明なんてどこにも見当たりません……。
何気に消防車が停まっているのが、不穏な空気を醸し出しています。

人がいる中心へと向かうと……、ありました!
今日の祭の主役である「大松明」さんです。
どうやら大松明はまだ寝かせた状態。これから運ぶようです。

正面から見ると、こんな感じ。
幅は約1.5メートルくらいでしょうか。

先導役を上に乗せ、人といっしょに松明を担ぎます。
事前申込で一般参加も可能だったため、何気に私も担がせていただきました。
お神輿ならまだしも、松明を担ぐなんて初めての経験です。

こちらは女神輿じゃなかった、女性チームだけで担がれる「小松明」です。
小松明と言っても、十分デカいです。

松明明かしの由来にちなみ、伊達政宗の軍勢と戦った二階堂軍の様子のパフォーマンスも行われました。
さあ、それではいよいよ大松明を運びましょう!
ワッショイ、ワッショイ、ワッショイ……。
(※大松明を運んでいます)
運んでいるシーンはご想像にお任せします。
(※筆者自身も運んでいるから、しゃ、写真が撮れなかったなんてことはないんだからね!)
さて、松明を運ぶこと約1時間。
ようやく会場の五老山に着きました。
(松明を支える木材を直接肩に当てると痛いので、タオル持参をおすすめします)

!!!
大松明以外の松明はすでに設置されていました。その数、約30本。
というか、大松明以外の松明も十分大きいです。
手にもって明かりの代わりとする普通の松明ではありません。
奥にあるイタリア国旗は、地元の中学生が勢いで立てたもの(すみません。最初、本当にそう思いました)ではなく、イタリアのアブルッツォ州との友好の証のようです。
何とイタリアのアブルッツォ州でも似たような祭をやっていることが近年になって偶然、発覚した模様。イタリアのほうは、聖アントニオ祭(Festa delle Farchie)と言います。
それまではお互い「こんな奇妙な祭り、やっているのはウチの町だけにちがいない」と
思い込んでいたんだとか。
世界は広いですね。
一方、その頃運んできた大松明はと言うと……。

串刺しにされた大怪獣のような様相を呈していました。
角材で押して徐々に角度を上げつつ、梯子を指して固定していきます。倒れないように、ゆっくり、慎重に。
この作業に実に1時間を要しました。

松明の根本はこんな感じ。
わらがギッシリ詰まっていて、なるほど、これはよく燃えそう。
段々と風が凍てつく寒さとなり、
日もどっぷりと暮れたその頃、
点火作業が始まりました。

点火作業の様子。
降りかかる火の粉をよけながら、聖火ランナーのように、
頂上を目指して火をつけます。

点火作業も大方終わり、松明から勢いよく炎があがってきました。
そんな中、炎をジッと見つめる男たちの姿が……。
これはもしや……。

ブワァァァっと放水が始まりました。
勢いが出過ぎた炎は即、鎮火作業に入るようです。
(冒頭写真の消防車の伏線はここで回収か!)

まるでハリウッド映画のワンシーン(大ピンチ!)のような。
目の前の光景が現実だとはとても信じられません。
これはまさに絶景を超える、絶体絶命景。
ドラクエIVで言うところの、魔王によって焼き討ちにされた勇者の村みたい。

火事場ではなかった、祭を見に多くの見物客が集まってきました。
やはり流石、日本三大火祭りというだけあります。

今にも焼け落ちそうな松明、いやこれはもはや火柱です。
あまりの炎の勢いに魅入られていた時、
私はハタと気づいたのです。
いや、薄々気づいていたことをハッキリと認識したと言うべきでしょう。
「松明明かし」は鎮魂祭。犠牲者を弔う祭りです。
かつて東北の平定を企んだ伊達政宗の軍勢に対し、
この地を治めていた二階堂氏の軍勢は勇猛果敢に戦い、多くの命が失われました。
この合戦で須賀川城は焼け落ち、町は火の海に包まれたのです。
そう。この祭りはそんなありし日の再現に他ならないのです。
当時、二階堂氏に代わってやって来た新しい城主の前で、
犠牲者の弔いを堂々とすることはできませんでした。
そこで生き残った人々はムジナ狩り(!)と称して祭を続けたそうです。
それから続くこと実に420年(過去を忘れていない!)。
(詳しい由来は下記をご覧ください)
http://www.city.sukagawa.fukushima.jp/2727.htm
「焼き打ち」に「火攻め」。
日本史好きなら一度は目にしたことがあるであろうそれらの言葉も、
実際に眼前の光景として見せられると……。
口に出す言葉が見つかりません。
「おのれ、魔王・伊達政宗め。許すまじ!」
しかし、そんな感傷にふけっていたとき、
事態はシュールに急展開します。

爆炎を前にして現れたのは、地元の中学生と思しき応援団。
男子に混じって女子部員の姿も見受けられました。
燃え盛る炎に負けじと、熱いエールを送ります。

さらに、焼け渡る炎に向けてたなびく団旗まで登場!
「魁!!男塾」かよ!
こんな所で男塾名物「大塾旗”喝魂旗”」が見られるとは。
燃え盛る炎をバックに団旗がたなびく異風景はまさにマッド・マックス!
遠くから太鼓を叩く音も聞こえます。
そうか! 「マッドマックス 怒りのデスロード」のジョージ・ミラー監督は、
これを見て火を吹くギターと太鼓隊のシーンを思いついたに違いない!(そんなわけない!)

公園を離れ、遠くから見た光景は最早「山火事」そのもの。
ほかの地域ではまず実行不可能でしょう。
日本三大火祭りにして、火祭りのなかでも最大級の観客動員数を誇る「松明明かし」。
火の粉がかかると燃えそうなナイロン系の服は避けた上で
ぜひとも参加してみては?
日程:11月第2土曜日
場所:福島県須賀川市五老山(翠ヶ丘公園内)
https://omatsurijapan.com/search/m/1318/
2018年の松明あかしではオマツリジャパン監修のツアーを開催!
お祭りを見物するだけでなく「小松明製作体験」や「小松明行列に参加」も含み、オマツリジャパンならではの体験を盛り込んでお楽しみいただけます。
紅葉が見頃の鶴ヶ城(会津城) 出展:クラブツーリズムHP
<!–移動は新幹線&貸切バスで楽々!添乗員付きだから安心です!
関東発着:オマツリジャパン監修 「須賀川松明あかし」ツアーの詳細はこちら
仙台発着の貸切バスによる日帰りツアーも!こちらも小松明製作体験と小松明行列に参加できます!
–>